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血のハロウィン2 ページ8

その光景はまさに修羅場といっても過言ではないほど
凄まじいものだった

A「うわ…修羅場じゃん…」

隆「ふざける余裕があるみたいだな」

A「いや、ごめん。あまりの凄まじさに。ルナちゃん、マナちゃん、どうしたの?」

話を聞こうとするAすら目に入っていない2人の代わりに
三ツ谷が状況を説明してくれる

隆「いつも通り昼飯食わせて、抗争に行く準備してたら、ルナが癇癪起こしたように泣き出して。マナはルナにつられてわけも分からず泣いんだよ…」

A「ぁー。ルナちゃん、マナちゃん、どうしたんだろ?不安になっちゃった?ほら、おいで〜」

ルナ「お兄ちゃんが良いのおぉぉおぉぉ!!」

A「わぁ〜、珍しい。ここまで頑ななのは久しぶりなんじゃない?」

実際こんなにワガママな2人を見るのは初めてで
時々こうやって癇癪を起こすことがあるとは聞いていたが
実際目にして初めてヤバさを自覚する

A「隆、今日は無理じゃない?」

隆「いや、流石に今日の抗争に不参加って訳にはいかねぇよ」

A「よし、じゃあみーんなまとめて抱きしめてあげる。ギュー!!」

三ツ谷から2人を引き離すのは無理だと判断したAは
三ツ谷とサンドする形でルナとマナを強く抱きしめた

そうしてる間に
徐々に2人の嗚咽が小さくなり
話ができるようになってくる

落ち着き始めたルナに話を聞けば
急に不安になったのだと言う

ルナ「お兄ちゃんもAちゃんもピリピリしてて…。何か良くない事が起こりそうで…。怖くって…」

A「そっか、ごめんね。今日はもう私がずーっと一緒にいるからね。大丈夫だよ」

隆「ん…ぁ?今日は用があるんじゃなかったか?」

A「大丈夫だよ。私が行かなくても問題ないから」

そう…問題ない…
私が行ったところで出来ることなんてないから…

私が行けないことを察した武道君と千冬君は
笑顔で『任せろ』って言ってくれた

ダメ元で場地さんにさっき送ったメール
『全部終わったら、猫のたまり場に連れて行ってね。それまで楽しみに待ってるから、約束!』

場地さんがバルハラに行ってから1度も来なかった返信
それがたった一言の返信だったがあった
『ばーか』

バカにバカって言われるなんて全く不服だが
たった一言で気持ちが楽になる

きっと大丈夫…
言い聞かせるように笑顔を作って
ルナ・マナと隆が出かけていくのを見送った

その返信が最後のメールになるとも知らずに…

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くらら(プロフ) - 金成さん、りんごさん。お知らせありがとうございます。外したつもりになっていたようです。対応致しました。 (2023年2月28日 23時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 他の方も言ってますが、オリ‘フラ立ってますよ!ルール違反になるので、外したほうがいいですよ! (2023年2月28日 17時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ (2023年2月26日 21時) (レス) id: dca7301a32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2023年2月25日 3時

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