運命の日9 ページ27
雨の中地に横たわるAに駆け寄る三ツ谷
三ツ谷「八戒！触るなよ。救急車は？」
取り乱していても
落ちた人間を無闇に揺すらない方が良いと判断し
一応目に見えて取り乱している八戒を牽制した
八戒「今向かってくれてるよ！」
パッと見で息をしている事を確認し
三ツ谷はそっとAの手を握ぎる
手を握られた事にピクっと反応し
うっすら目を開けたAと視線が合った
A「三ツ谷...君。ルナちゃんとマナちゃんは？」
三ツ谷「大丈夫。2人とも無事だよ」
こんな目にあって
最初に気にすることがそれか...
気だるげに必死で言葉を紡ぐAの
ホッとした様子に目頭が熱くなる
A「三ツ谷君、八戒君、ありがとう」
三ツ谷「ばか、オレのせいだろ」
A「違うよ...三ツ谷君は。いつだって...私のヒーローだもん」
三ツ谷「お前カッコよかったよ。ホント...」
ただ助けを待つだけじゃなく
自ら道を切り開こうとした姿
その証拠に三ツ谷と八戒が駆けつけた時
メビウスのメンバーが1人既に昏倒していた
三ツ谷「お前の啖呵。ぐっときた。マジでお前、俺には勿体ない...いい女だよ。惚れなおしたわ」
A「何言って...。でも...うれし...。じゃあ...私と...」
付き合ってくれる...？
そう口にしようとしてAはそっと口を噤んだ
タイミングがタイミングだけに
事件を理由に交際を迫っているようで嫌だった
A「あ...そう言えば。...まだ...いるかわかんないけど...。篠崎がいて...」
三ツ谷「は？なんでアイツが...」
A「ぁー...助けて...あげて...」
体がだるく説明が面倒だ...と
Aはただ思い出したかのように用件のみ伝えた
徐々にボーとして視線が定まらなくなっていくA
前後の話題の境界線もあやふやになり
段々と受け応えの反応も悪くなっていく
それでも不安を払拭する様に
変化に気付かないフリをし話題を振り続ける三ツ谷
女性が苦手な八戒ですらなりふり構っていられず
支離滅裂にAへ話しかけていた
三ツ谷「おい、まだ寝るには早えーよ。ルナとマナも俺達の帰りを待ってるから。なぁ、しっかりしろよ。もうすぐ救急車が来るから」
八戒「おい！おい！眼開けろよ。特別に俺のタカちゃんコレクション分けてやるから！なぁ、見ろって」
三ツ谷「ダメだ...。なぁ、頼むよ。もうちょっと頑張ってくれよ。頼むから...。あんなカッケェ啖呵見せられたんだ。今度は俺の番だろ...。なぁ、俺はまだ何も伝えられてねぇよ...」
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ち - 夢中で読んじゃいました！伏線の回収がすごい気がします！ストーリー性がはんぱないです！ (12月19日 22時) (
レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか？ (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年11月11日 3時
