海3 ページ13
ドラケン君とエマちゃんの様子も気になるが
今私の目の前には笑顔で威圧してくる魔王がいる
対応を誤れば私の命が危ぶまれる
三ツ谷｢ほら、どうした？言い訳なら聞いてやるぞ｣
A｢言い訳って言うか...ただの女子会だし...｣
三ツ谷｢ふ〜ん。女子会ね...｣
目を細めて自嘲気味に笑う三ツ谷が
Aとの距離を詰めてくる
逃げなきゃと思う心とは裏腹に
Aの体は蛇に睨まれたカエルのごとく動かない
三ツ谷｢いい子に水着を買い直したと思ったら、脇腹から背中までガッツリ見せびらかすみたいに出してんじゃん。なぁ...誘ってんの...？｣
Aの耳元で囁くように言った三ツ谷が
スルッと脇腹を撫であげる
A｢...っん......！？｣
その瞬間ゾクゾクとした感覚が体を駆け巡り
Aは力が抜け縋り付くように三ツ谷に掴まった
三ツ谷｢おっと...！｣
崩れ落ちるAをなんなく支え
余裕の笑みで見下ろしてくる三ツ谷
三ツ谷｢そんなんで大丈夫かよ...？ほら、足だってこんなに出して...｣
今度は三ツ谷がスルッとAの太腿を撫でた
悪いことをしてる訳でもなく
水着なんだから
これくらいの露出は普通だ
だがこんな風に言われてしまえば
とんでもなく恥ずかしい事をしている様で
泣きたくなる
否定しようと口を開けば変な声が出そうで
口を抑えて必死で首を振るしかなかった
三ツ谷｢クハッ...なんて言ってんのかわかんねぇって｣
必死なAとはうって変わって
楽しそうに笑う三ツ谷
ドラケン｢...ぉーい、三ツ谷。その辺にしといてやれよ。お前意外とSっ気あったんだな｣
三ツ谷｢...は？そんなことねぇだろ｣
ドラケンの介入で三ツ谷から危険な雰囲気が抜け
Aは三ツ谷に支えるように立たされる
そのいつもの優しさにホッとすると同時に
ドラケン君には心からの感謝を贈りたい
三ツ谷｢助かったとか思ってんじゃねーだろうな？悪い子には後でお仕置だ｣
首を傾げニッと一瞬イタズラっぽい笑顔を浮かべ
三ツ谷はその場を離れていく
かぁと顔に熱が集まり
その顔を人に見られたくなくて
Aは顔を手で覆いその場に蹲った
エマ｢Aさん、災難でしたね...。ごめんなさい...でも聞いて！｣
自分にも責任の一端があると思ったのだろう
最初は申し訳なさそうな反応をしていたエマだが
もう我慢できないと言った様子でまくし立てる
内容は大方ドラケンの事で
今回心配して海まで来てくれたのが
相当嬉しかったようだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ち - 夢中で読んじゃいました！伏線の回収がすごい気がします！ストーリー性がはんぱないです！ (12月19日 22時) (
レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか？ (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらら | 作成日時：2022年11月11日 3時
