Heavenly Days/Yuta.Tamamori (ページ25)

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好きなのに… ページ25

太輔サイド

Aが彼氏と別れた。
俺はそれを慰めることしかできなかった。

太輔：「大丈夫？落ち着いた？」

A：「うん…ごめんね。制服、涙で濡れちゃって…」

太輔：「いいって＾＾気にすんなっ」

クシャッとAの頭を撫でた。
その時のAの反応が可愛くて仕方がなかった。

俺は高校１年の時からずっとお前…Aのことを見てた。
すっとずっと好きだった。
でもAには彼氏がいた。しかも俺と同じクラスの裕太。
２人が付き合ってからよくAが俺のクラスに来るようになった。
しかしそれは裕太がいるから。

裕太と話してる時のAはいつも笑っていてすごく幸せそうだった。
でも俺はツラさがつのるばかりで、クラスにいるのが嫌になった。

よく授業を抜け出して屋上でサボることが増えた俺は、あの日も屋上で横になって空を見ていた。
すると人影が見えた。
…Aだった。

あの時話せたのもキセキっていうぐらい俺の心は幸せで満たされた。

…なぁA、俺の気持ち気付いてないよな？

太輔：「A、あのさ…」

A：「私、裕太くんのこと忘れられるかな…？
　たくさんの幸せな日々、全部裕太くんが教えてくれた。」

太輔：「…ぅん…。」

A：「裕太くん私の嫌いになっちゃったんだって。
　ウザいって言われちゃった。」

笑顔で言うAの目には涙がたまっていた。

太輔：「ほーら泣かないっ！泣くとブスになんぞっ」

A：「ブスって…女子に向かってブスは失礼すぎっ！///
　太輔デレカシーなさすぎっ！」

太輔：「ははっ、ごめんごめん(^○^)
　 …なぁ、このあと何か用事ある？」

A：「え？ううん、特には…」

太輔：「じゃぁ俺に付き合って！」

俺は若干無理矢理、Aの手をひき屋上を後にした。

A：「えぇ！？ちょっ…太輔っ…！？」

俺はAと一緒にとある所に向かった。