【黒バス】"キセキ"みたいな毎日で。

とりっぷ.46 ページ46

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「水月ー！こっちこっち！」

「ああっ、ごめん！待った？」

「大丈夫ですよ、僕たちも今来ましたから」


周りから見ればデートの待ち合わせ見たいな会話だけど、けしてそんなんじゃない。

部活終了後、一緒に帰ろうと誘われていた黒子と青峰と帰るため校門前で待ち合わせしていたのだ。


「にしても、だんだん寒くなってきたよね〜」

「そうかぁ？まぁ、セミは鳴かなくなったけどよー」

「そうですね。水月さんが帝光に来てからもう二ヶ月になりますから」

「「…………えっ！？」」



待って待って、え、トリップ？してからそんな時間たったの！？

てか、馴染みすぎでしょ私！
いや、でも、うん、もう10月だもんね！もう終わるけど。

それより、さっき、なんで青峰まで「えっ！？」って言ったの！？


「そういや、お前って転校生だったな……」

「うん、私も忘れてたわ」

「……大丈夫ですか？いろいろと」



黒子一言余計だし。
そっかぁ、１つ歳下の皆と普通に馴染んでたのか。

あれ、もしかして私精神年齢低い？
いやいや、皆の精神年齢が高いだけだよね！うん！


「んじゃ、高知弁話してみろよ！」

「高知弁？あぁ、土佐弁のこと？なんで？」

「水月標準語だろ？訛り聞きてえなって！」

「えぇー……あてらぁにはむつかしゅうてようせん」


標準語……というか、東京弁で言えば「私には難しくてできません」って感じかな。

まぁ、今はそんなに使わないんだけどさ。


「うぉー！！水月すげぇー！」

「本当に高知の方なんですね……」

「俺も使うぜよ！！」

「あ、高知の人はぜよとかあんま使わないよ」

「マジか！」


なんて、大騒ぎしながら歩く帰り道。
こんなの、赤司とか緑間がみたらすっごいお説教してくるんだろうなぁ。



怒る姿が目に浮かび、笑いが零れた。

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