孤爪 研磨 ページ22
Aside
『もう！研磨！
たまにはどっか出掛けようよ！』
「やだ。人多いよ絶対」
『でも、ゲームばっかじゃ、つまんない！』
「俺はそんな事ないから」
『もう〜！』
ポチポチとゲームをしながら、研磨はこっちを見向きもせず答える。
今日は、男子バレーボール部が休みだったから、彼氏である研磨の家に遊びに来ている。
でも、研磨ときたら、ゲームばかり触っている。
っ〜もう！
『研磨！』
「なに？」
『私、帰る』
「えっ」
『バイバイ！』
私は一方的に言うだけ言って、研磨の家を出た。
『研磨のアホ。バカ』
自分の家とは反対方向の道は足早に歩く。
「あれ、A？」
後ろから声を掛けられて、振り返る。
『鉄朗先輩！』
「よっ！何してんの？
ていうか、今日、研磨とデートじゃなかったのか？」
『デートっていうか………』
「あー、研磨ゲームばっかりだったんだろ？」
私はコク、と頷く。
「じゃあ、ちょっと付き合ってよ」
『いいですよ。
私もひまなので』
『けっこう楽しかったです！』
「俺も！こんなに楽しかったのは久しぶりだよ」
歩きながら、今日の事を思い出して、鉄朗先輩と話す。
「A………！」
え………この声、研磨………？
「クロと何してるの？」
怪訝そうに研磨は聞いてくる。
『ちょっとでかけ』
「デートしてきたんだよ」
「デート………？」
「おう。
A楽しかったよな？」
『あっ、はい』
「A、いくよ」
『え!?』
研磨に腕を掴まれ、引っ張られるようにして道を進む。
『キャッ！』
研磨の部屋まで引っ張られて、ベッドに投げられる。
研磨は私の上にまたがった。
研磨の顔は険しくて、私は何も言えない。
「クロとデートってどういう事？」
『デートっていうか、ちょっと出掛けただけ』
「そういうのをデートっていうんだよ」
研磨は私にキスをして、舌をねじこんでくる。
『っふ、ぁ………んんっ///やぁ、ん………』
唇が離れ、研磨はそのまま、首筋に吸い付く。
『っん、ぃた………』
「もう一生、俺以外の男とデートなんてしないよね？」
『しないからっ！離れて〜！』
「いや。離れてなんかあげない。
もっと俺のってシルシ付けつけなきゃAはダメでしょ？」
―――俺以外の男とデートしたら、
分かってるよね………？―――
―――――
漢字のご指摘、ありがとうございました！
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黒タヌキ - まだ全読みしてませんが…なんか気になりますね、研磨くんは自分がゲームばっかりして彼女を放置するの悪く思わないとか、遊児くんも同じく自分は悪くないと思うの気になる…なんか大事な話がスルーされてる気がしますOTL確かにきゅんきゅんしてますけども(^J^) (2019年8月25日 22時) (
レス) id: 296be2d9ed (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 屋上で続きとは…及川つおい。 (2019年3月7日 19時) (レス) id: 737d5e15b0 (このIDを非表示/違反報告)
そう - もし私の勘違いだったらすみません！アンチなのではないのです..。 あ、あと、「他の男と躍りよったやろ？」ではなく「他の男と躍りよったやん」でしたね..すみません！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: a48c23a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
そう - 稲荷崎なんですが、関西弁に少し違和感があります..。銀の話の「他の男と躍りよったやろ？」は「他の男と踊ってたやろ(踊っとったやろなど)」こういう感じで少し関西弁に訛り？が入ってるかなと思います。兵庫県だからそうなのかもしれませんが..。 (2018年8月28日 17時) (レス) id: a48c23a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - キュンキュンして一気に読んでしまいました…！リクエスト、梟谷の木葉くんをお願いいたします！ (2018年8月19日 23時) (レス) id: 0476555058 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラ | 作成日時：2018年6月24日 9時
