挨拶 -イェソンside- ページ47
『初めまして。キム ジョンウンと申します。』
あの事件の後、二人だけの時間を過ごしている間、
Aは本当によく言ってた。
これくらいは覚えて!って。
楽しそうに、無邪気に笑いながら。
俺が君のご両親に会う日。
A…
きっとお前は、この日を待ち遠しくしてたんだよな?
本当なら日本語できちんと話をすべきだと思うけれど、
今、俺にその能力はない。
最初のこの挨拶以外、
俺はやっぱり日本語が出来なくて。
ミカちゃんに訳してもらいながら話した。
「僕はこういう職業なので、今まで恋愛することも少なくて。でも、Aさんと出会った時、僕の人生が変わったんです。」
ただ一方的に話す俺の言葉。
分からない言葉なのに、
二人は優しい眼差しで、ただじっと耳を傾けてくれる。
「笑われるかもしれないけど、運命を感じたんです。彼女以上の人はいないと、そう思いました。そして彼女も同じように、僕との運命を感じてくれた…。」
Aと行った海。
買い物をした街。
初めて訪れた店。
二人で過ごした部屋。
空の色も、海の色も。
話した言葉も、笑った顔も。
全部ちゃんと覚えてるよ。
「Aさんはこんな僕を、本当にたくさん愛してくれました。僕も負けないくらい、Aさんを愛しています。」
だから、だからこそ。
守りたかった。
136人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
揺葉(プロフ) - たんこまさん» たんこまさん、コメありがとうございます^^ 私の作品で感動していただけるなんて、本当に嬉しいです。私も時々、感情移入しすぎてしまって書きながら泣いています^^; これからもがんばりますので、ぜひまたお待ちしています!! (2012年10月8日 21時) (レス) id: 1fbf3b266b (このIDを非表示/違反報告)
揺葉(プロフ) - 亜季さん» 亜季さん、コメントありがとうございます^^ ミン君はほんとによく動いてくれる子なので、作者の私も嬉しい限りです(笑) 今後のミン君の活躍にもぜひ期待してくださいね^^ (2012年10月2日 13時) (レス) id: d5456a1848 (このIDを非表示/違反報告)
揺葉(プロフ) - じゅんさん» じゅんさん、コメントありがとうございます^^ 感動していただけたようで…そのお言葉が嬉しいです。不定期更新ですが、頑張りますのでぜひまたお越しくださいねww (2012年10月2日 13時) (レス) id: d5456a1848 (このIDを非表示/違反報告)
揺葉(プロフ) - 和美さん» 和美さん、あんにょん!お待たせしてましたTT 地味な更新になると思うけど、今度の展開にも期待してくれると嬉しいな^^ また待ってます! (2012年10月2日 13時) (レス) id: d5456a1848 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - これから何が起こるの?? (2012年10月2日 10時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:揺葉 | 作成日時:2012年3月27日 14時