目を覚まさないと。 ページ12
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side A
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しのぶ『まだ何も分かってないの。ごめんなさい、アオイ。』
アオイちゃんの手をそっと握り、申し訳なさそうに丁寧に言葉を重ねるしのぶちゃん。
アオイ『そう…ですか。』
A『(え…これって夢だよね…？なんだか、大事なことを忘れてしまってるような…)』
頭の中でそんなことを考えていると、義勇さんが口を開いた。
義勇『胡蝶、蝶屋敷で休養を取らせてやってくれないか？』
しのぶ『はい、その方が原因も早急に分かりそうですから…』
アオイ『…』
義勇『一旦、屋敷に戻る。』
そう言って席を立つ義勇さん。
私の横を通る寸前、思わず声をかけてしまった。
A『義勇さん…』
義勇『…』
こちらを向いた義勇さんは…とても切ない表情をしていた。
A『(本当に…夢なの…？)』
そう疑ってしまうほどに。
義勇『また会いに来る。』
と一言だけ残し、義勇さんは自分の屋敷へと帰って行った。
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しのぶ『もう夜も遅いので…今日のところは睡眠を十分に取ることに専念しましょうか。』
アオイ『…』
しのぶ『アオイも…今日はゆっくり休みましょう。』
アオイ『…分かりました。』
A『(眠ったら…目を覚ませるよね。私にとっては幸せな夢だけど…こんなに悲しそうにしてる2人を見てられない…)』
そうして、しのぶちゃんが用意してくれた部屋で無事に眠りについた。
だが、
翌日の朝も＿
私が元の世界で目を覚ますことは無かった。
─
続く
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ラト - ああああああ更新頑張って下さい！待ってます！！ (2020年6月13日 13時) (
レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2020年6月1日 23時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華恋 | 作成日時：2020年3月18日 1時
