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『遠回しの告白』(蛸) ページ30

船長がパイプオルガンを弾いている時は誰であっても邪魔しては行けない。



この船の暗黙のルール。



なので私はかれこれ2時間、外で立って待っている。




『…!…失礼します、船長。』




パイプオルガンの音が鳴り響き終わったのを聞いてノックをした。





「…何の用だ。」





『今日の夕食のメニューを聞くように言われてきました。』





「そうか、俺の記憶だ正しければ、コックは今俺の後ろに立っている。」




こちらを見ずに髭だったらしい触手で私を指さす。





『はい。私が聞いてこいと私に言ったので聞きに来ました。』





「…相変わらず減らない口だ。」





『私らしさですから。』





「食料は足りているのか」





『まぁまぁです。3週間くらいは持つかと。』





「まぁ、別に俺たちは食べずとも生きていけるがな。」





『私が、お荷物ですか?』






「…そうは言ってない。まぁお前が死を怖がればもっと楽に船員にしてやれるがな。」





『…懐かしいですね。』






そう、この船の船員になるには船長であるデイヴィ・ジョーンズと契約をかわさなければならない。



私はかわさずにこの船に居候している。



なぜ許されたか、それはコックが足りていないところにコック志望だった生意気なガキが船に乗り込んできて面白かったから、、かな。



この船に乗ってもう1年は経つ気がする。


船長は怖いといろんなところで言う人がいる

冷酷非道、容赦なく殺す怪物…


でも、そんなことない。




『…船長、私も死を怖いと思うことが出来そうですよ』



「ほぉ?…ではA。死ぬのが怖いか?」



いつの間にか
ニヤリと笑うその顔がたまらなく愛おしく感じていた。


食べなくてもいい私の料理を食べて、感想を言ってくれたその性格に心惹かれた。


あなたは冷酷非道なんかじゃない、怪物でもない。


『いいえ、私が恐るのは貴方の死です。』




ニッコリと笑ってそう答えると驚いたように顔をふり、私をみた。




『…じゃ、今日はミートスパゲティにします。』







どうか私の気持ちが伝わっていますように。




そう思いながら 失礼します、と私は船長室をあとにした。

『俺を見てくれ』雀→←アンジェリーナと男主



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(お茶・・)ψ(プロフ) - 雪菜さん» 修正しました! (11月11日 21時) (レス) @page27 id: 50df67fa86 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - すみません、リク『全てあなたのもの』ガプセン見れないみたいなのですが、私の方がおかしかったりするのでしょうか? (10月15日 23時) (レス) id: 5e33687809 (このIDを非表示/違反報告)
(お茶・・)ψ(プロフ) - ルークさん» 了解ですれ (2019年3月22日 20時) (レス) id: a532ab1672 (このIDを非表示/違反報告)
(お茶・・)ψ(プロフ) - まるごと林檎。さん» うわ、すみません!いまみました!!了解でし! (2019年3月22日 20時) (レス) id: a532ab1672 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク - 無痛症の夢主に対してみんながどんなふうに対処?というかケガしないようにするかを見たいです! (2019年3月22日 17時) (レス) id: 73881cdf76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:(お茶・・)ψ | 作成日時:2017年7月19日 17時

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