【カゲプロ】天才声優少女の愛され事情 (ページ6)

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４　夢主side ページ6

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長袖と黒服の変人(失礼)の前を横切り､
家へと帰ろうとした。

その時。

「ちょっと待ってくれない?」
「……へ？」

振り向くと､爽やかに笑った黒服さんが
此方に手招きしていた。

「君だよ君！哉谷Aちゃんでしょ？」
「うっ･･･そうですが､何でしょう？」
「そんな怪しそうな目で見るな…！
ただ俺達は…＿＿」

そんなにあからさまな顔してたかな？
失礼な事しちゃったかも･･･。

「ごめんなさい！それで､私に何の用ですか?」
「う～ん…用って程でも無いんだけどね。
ただ､可愛いな～って思ったから会いに来ちゃった♪」
「・・・」

黒服の人の言葉に無言で携帯を取り出す。

「うわぁぁあ!?ちょっと何通報しようと…！」

慌てふためく黒服さん･･･よく見たら猫目だ。
黒服さんもとい猫目さんに再び向き直る。

「私､仕事があるので。失礼します」
「えぇっ!？あぁちょっ…((」

猫目さんの声を無視し、再び帰路へ着こうと
する。すると＿＿

ﾊﾟｼｯ

「へっ…!？」
「驚かせてしまってすまない…。
だがまだ行かせる訳にはいかなくてな。」

突然後ろにいたはずの長袖パーカーさんに腕を
掴まれた。
ど、どうして…いつの間に!?

「ナイスキド!!丁度今ので哉谷ちゃんへの用を
思い出せたよ！」
「今のでって…今の何なんですか!？」

長袖さんに腕を羽交い締めにされたまま､
猫目さんに尋ねる。

すると猫目さんはわざとらしく手を広げて言った

「今のが何なのか君にも分かる筈だけどなぁ?」

慌てて長袖さんの目を見ると微かに赤く
輝いている。
この目は･･･＿＿!!

「私と…同じ目…」
「そうそう！僕らは君と同じ能力者なんだ！
そして僕らの住んでる所には、
他にも能力者が何人も居るんだよ？」

同じ能力者が他にもそんな沢山いたなんて…!

「それと“如月モモ”･･･彼女も僕らの仲間なんだ」

如月モモ。
私と同じ学園で､絶大な人気を誇るアイドル。
ライバルでも友達でも無いけれど､顔は知ってる。

「ね､どう??君も僕らの仲間にならない？」
「そんないきなりですか…!?」
「あぁ､なるべく早く決めて欲しい。
もし一人暮らしなら､俺達と一緒に住む事も可能だ」

微かに口許を緩めて言ってくれる長袖さん。

「だけど…私…」
「･･･まぁいいや。
とりあえず着いてきてくれないかな？」

「お､おいカノ･･･!!!」

長袖さんの声を遮る様に私の手をとる猫目さん

「ねっ??お願い！」
「うぅ･･･わ､分かりました･･･」

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