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「斗亜・・くんと高校から仲良くしてるだけで、２人の大学の友達関係とかわからないし、私が何か言う立場でもないから・・・力になれなくてごめんね？」
先に牽制して謝ると、彼女達もそれ以上返す言葉が無いみたいで黙ってる所に風雅くんが帰ってきて、彼女達は逃げるように離れていった。
風雅くんに謝られたけど、彼が謝る事なんて無くて、慌てて否定する。
あ、また、胸が詰まるようなモヤモヤが広がる。
さっきの子達の言うように、女の子とあまり関わりが無かったとしても、あんな風に斗亜の事をいちいち気にしてる子が居るってだけで心がなんか重く沈む。
風雅くんはさっぱりしていて、思った事を言ってくれるから、ちょっと心が軽くなって気が緩んでしまって涙が零れた。
風雅くんも急に泣き出す私に少し驚いてたけど、そこに触れずにさらっと心配してくれて、本当に優しい子なんだなと思うと、自然と本心が出たけど、ちゃんと受け入れてくれて慰めてくれた。
風雅くんが話してくれる斗亜が、本当の斗亜のような気がして、やっと気持ちが落ち着いた。
実物の斗亜よりも、友達視点の斗亜の方が信憑性があるなんて知ったら、きっと斗亜は傷つくだろうな・・。
信じ続ける事と、許し続ける事なんて・・・本当の意味で出来るんだろうか？
だって今、斗亜よりも風雅くんの言葉で安心してる自分がいるって事は、斗亜じゃ安心できないって事で、結局私は斗亜の事を信じれないって事だから。
浮気って言っても、未遂だけど身体の関係があったわけでもないし、実際付き合ってたり二股掛けられてたわけじゃなかったから、そんな大した事じゃないって思ってた。
もう麻美さんとの関係も切れていて、斗亜自身も弱かった自分を受け入れて変わろうと努力してくれている。
それは凄く伝わるし、今まで以上に私を大切にしようって思ってくれてるのに。
斗亜がどうこうじゃなく、今度は私自身の、知らず知らずのうちに隠していた本心がむき出しになってしまった。
今までは自分の中でちゃんと受け入れて処理できていた気持ち。
ずっとありのままの私でいたのに、私を信じれなくて他の人に寄りかかってた斗亜。
じゃあ、ありのままの私のままだと、またいつか斗亜に愛想つかされるんじゃないかって。
これじゃあ不安の押し付け合いでしかなくて、結局私達はもう、どんなに頑張っても心から自然な2人には戻れない気がして、腫れた目からまた涙が流れた。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
