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「・・・言うてくれてありがとう。・・・めっちゃ俺の事考えてくれてんのに・・・ちゃんとメール確認せんでほんまにごめんな？・・・・信じようって思ってくれてて・・嬉しい」
素直に思った事を返すと、見つめてた目線を再び逸らして僕の肩に顔を埋めてきたから、彼女の背中にそっと腕を回すと、くぐもった彼女の声が聞こえた。
「・・・・今日、麻美さんの誕生日なん。・・・知ってた？」
思いもよらない言葉が彼女から聞こえて、いろんな疑問が浮かんだけど「・・・え？麻美？・・・今日やっけ？・・・秋やった気はするけど・・。何で麻美の誕生日知ってんの？」と素直に思った事を返した。
僕の問いに返事は無く、彼女は顔を埋めたまま動かない。
何で急に麻美の話になるのかはわからないけど、どうやら今日は麻美の誕生日らしい。
言われてみれば高校生の時、文化祭の準備のついでに麻美にケーキを買ってみんなで食べたような気がする。
個人的に麻美の誕生日を祝ったことが無いから、正確な日にちなんて覚えてない。
そんな日に限って僕から連絡が無かったら・・・。
彼女が今こんな状況じゃなくても、もしかしたら疑ってしまう事は容易に想像がついた。
「・・・・俺から連絡無いから・・・麻美と会ってるかもって・・・・思ったん？」
そう訊ねると、彼女の頭が小さく動いた。
「俺・・・ほんまタイミング悪いな。・・・・いつもちゃんと連絡すんのに、今日に限って連絡できてへんとか。・・・・でも、信じたいって悩んでくれたんや？」
また彼女の頭が小さく動いて、たまらない気持ちになって抱きしめていた腕に力を込める。
こんなにも葛藤してくれてる彼女に、僕は申し訳ない気持ちになる。
彼女はブレないで、ずっと自分の不安定さと戦ってくれてるのに、いつまで経っても変われない自分に心の中で溜息をつく。
自信のない、弱い自分。
いつまで僕は逃げ続けるんだろう。
いつになったら僕は自分と向き合うんだろう。
「俺・・・捺香が好きや。捺香しか好きちゃう。・・・・捺香の事誰にも渡したくないし、全部自分の物にしたい。・・・・俺の事だけ見ててほしいし、俺だけしか愛さんといてほしい」
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
