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・・・斗亜の愛情をしっかり感じてるのに、何を不安になるんだろうって自問自答し続ける。
もう何百回も、自分に問いかけては落ち込んで沈んでいく。
もう、信じてもらえなくてもいいから傍に居て。
これだけ一生懸命私を想ってくれてる斗亜に、こんな言葉を私は言わせてしまった。
最低だと思いながらも、ここまで言われてやっと落ち着くなんて、私も相当捻くれてしまったなって思う。
「大学入ってから、ほとんど一緒に住んでたから・・・特に変わりはないけど。・・・お互い当たり前に帰る所が一緒なんやなって・・・ちょっと・・嬉しいかな」
「・・・今、良い顔してたで？・・・二人の事は二人にしかわからんけど・・・ずっとお互い100パーセントの気持ちでいなあかんわけちゃうと思うねん。・・・上手くいく気がしないって思ってしまう時があっても・・・良いんちゃう？」
上手くいかへんって思ってても、斗亜くんの事考えて嬉しそうな顔出来るって事はさ、結局は斗亜くんの事好きなんやろ？
加奈の言葉が自然と腑に落ちて、常に薄っすら沈んでた私の心に沁みた。
思えばさっき加奈が言った、我慢しい。
こんな不安定な感情になってから、斗亜以外と何気ない話もしていなくて、全部が斗亜にばっかり向かってた。
斗亜の反応が気になって、斗亜の言う事の中身を考えようとせずに悪い方にばっかり受け取って。
斗亜との距離も感情も、めちゃくちゃになってた事に、二人以外の誰かを挟んでようやく気が付いた。
私は堰を切ったように泣きながら加奈に話した。
加奈は私の言葉に頷きながらただ黙って聞いてくれた。
一通り話を聞いた加奈が、それだけ誰かを愛せるって羨ましいって笑ってた。
その言葉を聞いた時、久しぶりに斗亜の笑った顔が自然と浮かんだ。
「いらっしゃいませ・・・」
「こんばんは。風雅くん」
仕事帰りに、斗亜に言わずにバイト先へ足を運んだ。
店内に入ってきた私に風雅くんが気付いて席へ案内してくれる。
「捺香さん久しぶりやな。仕事帰り？」
夏前に斗亜の大学で会った以来だから２カ月振りくらいの私に話しかける風雅くんに「仕事早く終わったから斗亜に内緒で来てん。・・・前会った時、恥ずかしい所見せてごめんね？」って話すと「・・前、何かあったっけ？・・・前会った時より可愛くなってんで？」なんて目を見て言われてちょっとドキッとする。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
