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こんな風に言ってしまうと、彼女が凄く変わってしまったように映るけど、実際の彼女はたいして変わりはなく、本人もきっと自分が深刻な状況だなんて思ってもいなかった。
ちょっと喜怒哀楽や感情が激しくなったくらいにしか感じてないと思う。
実際そうなんだけど、今までの彼女からは想像し難いその変化は、間違いなく僕のせいだった。
僕は彼女は強い人だと思ってた。
こんなどうしようもない僕を見捨てないでいつでも包んでくれて、自分をしっかり持っている女性だと思ってた。
だから、甘えてくれるようになって初めて気が付いた本当の彼女を見て、彼女だって本当は強くなんかなかったのに、僕を守る為に、知らず知らずのうちに強くい続けてくれてたんだって知った。
彼女が不安定になってしまったのは、弱かった僕が蒔いた種だった。
ちっぽけな自分を守る為に彼女以外の人を隣に置くことでバランスを取っていた過去の自分。
実際付き合ったり身体の関係になってなかったとしても、彼女を裏切ってたのと同じで、彼女と向き合う事から逃げて、彼女を傷つけた。
そんな僕さえも彼女は受け入れて許してくれたけど、時間が経つにつれ、少しづつ不安そうな顔を見せるようになっていた。
一度信頼を失えば、それを取り戻すことは難しい。
信じたくても信じれない、疑いたくないのに疑ってしまう。
それだけなら僕を責めれば済むけど、彼女はそんな風に思ってしまう自分の事を少しづつ責めだした。
斗亜が私の事を考えてくれてちゃんと行動してくれてるのに、わかってるのに安心できない自分が嫌だ。
いつでも相手の事を考えて、自分の気持ちを整理して相手と向き合ってきた彼女がそう言って、子供みたいに泣き出した日、僕はショックを隠せなかった。
信じてもらえない事がショックなんじゃなくて、一番守りたかったものさえも結局僕は壊してしまってて、もう取り返しがつかなかった事に。
声を上げて泣く彼女を抱きしめながら「・・ごめん」と呟くと、僕の胸元にいる彼女が小さく首を振りながら、小さい声で「自分が怖い・・・たすけて」って溢した声に言葉を失って、返事する代わりにきつくきつく抱きしめるしかできなかった。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
