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彼女が小さく揺れて、ゆっくり開いた目と視線が合うと、視線を合わせたまま、彼女の胸に触れている僕の手に彼女の手が重なった。
ゆっくり彼女の方へ身体を倒していくと、彼女もゆっくりベッドに沈んだ。
そのまま至近距離で見つめ合ってて、彼女から目が逸らせないでいると、彼女が優しく笑って僕の後頭部に手を回してきて、彼女と顔が近くなる。
自然な流れでお互い口を薄く開いて彼女の口内に深く入り込む。
初めてでも、馴れてなくても、こういうのって、なんとなくの流れでそれっぽくなるもんなんだなと、彼女の身体に触れながらそんな事を思った。
だけど、行為の仕方に正解はなくてもスムーズに事が進んだのは、きっと何もわからない僕が自然と彼女に誘導されていたんだなって、何度も身体を重ねるうちに気が付いた。
こんな風に、男だからとか女だからとかなんて気にしない彼女だった。
年齢差も経験も環境も、差があったって彼女は僕をいつも大事に想ってくれていた。
僕のせいで彼女はおかしくなったんだ。
僕に出会わなければ彼女は自分の価値観で生きていられる人だったのに。
あの頃に戻りたくても、もう戻れないって、僕に口付ける彼女を付き合った頃の彼女と重ねてみたけれど、そんな悲観的な感情と別の所で、喜んでる自分がいた。
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「え？・・・一緒に住むん？」
二カ月ぶりくらいに会った斗亜から、彼女と同棲すると聞いた俺は正直驚いた。
直接会って話す機会はなかったけど、斗亜と別の大学に進学しても取り合ってた連絡からは、なんとなく2人の関係があまり良くない方向へ進んでるような雰囲気だったから。
目の前の斗亜は、俺の微妙な驚きに気付いてない様子で新居の内覧に行った話をしていて、とりあえず斗亜の話に合わせて相槌を打つ。
「そっか・・・良い感じの部屋あって良かったやん。・・・それよりさ、なっちゃんどうしてんの？・・・こないだ様子おかしいって言うてたけど」
そう訊ねると、斗亜は首元を緩く掻きながら「・・・様子がおかしいのは・・俺のせいやし。・・・でも、今すぐの解決策も無いから、捺香がこれ以上壊れんように傍にいるって決めてん」
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
