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「俺が思ってる事、聞いて欲しいねんけど、3つ、お願い聞いて欲しいねん」
身体をゆっくり向かい合うように斗亜が身体を動かしながら話す。
「１個目は、俺はなっちゃんが好き。それはわかって？・・２個目は、俺はなっちゃんと別れる気が無い。・・・それもわかって？」
・・・わかってばっかりやな、俺。
笑いながら指を一本ずつ伸ばしていくのを目で追いながら斗亜の言葉に頷いた。
「３個目は・・・頑張って思ってる事話すけど、俺こういうのあんま得意ちゃうから、上手く言えへん所もあるけど・・・とりあえず最後まで俺の話を聞いて欲しい」
良い？って指を３本伸ばしながら頭をコテンって傾ける斗亜を見つめながら、再び頷けたのは、生真面目で不器用な斗亜が私の為に一生懸命悩んで考えてくれた事がわかったから。
斗亜を信じられない私が、斗亜を信じたいって、戦ってる。
斗亜が私の両手を自分の両手で包む。
「俺・・・捺香の、誰に対しても一生懸命考えてあげるとこ・・好きや。自分の事じゃなくても、自分の事のように考えれる優しいとこ・・良いなって」
手の中の私の指を摘まんだり握ったりしながら斗亜が話す。
「付き合う前からそうやった。・・・バイトでミスった時も一緒に謝ってくれたり、次どうしたら良いか一緒に考えてくれたり。・・・捺香は、そんなん誰でもできるって思うかもしらんけど、少なくとも俺にとっては、捺香って人間が、素敵な人やなって。・・・そう思った」
話ながら斗亜が頭を掻きだして、顔が少し赤い。
言葉を考えて、一生懸命話してくれてるのがわかる。
「・・・捺香が横でニコニコしてくれてんの、見てるだけで俺も嬉しい気持ちになるし、俺が違うと思ったら、ちゃんと言ってくれる。・・・でも、自分の意見押し付けへんし、俺がどう思ってるかちゃんと聞いてくれる。・・・いつも、わかろうって思ってくれてるんが伝わるし、凄いなって・・・」
繋いだままの手を握り直して、斗亜が小さく息を吸うのを見て、私も思わず息を吞む。
「そんな捺香に、ずっと好きでいて欲しいって・・・嫌われたくないって、そんな事ばっか考えた。・・・やから、頼んない年下の彼氏なんが嫌やった。・・・捺香に嫌われたら、俺、死んでしまうんちゃうかなって・・・。捺香、ちゃんと俺の事好きでいてくれてんのに、自分の事信じれへんかったから、捺香の事も信じれんくて、でも、離れてほしくなくて・・・依存してた」
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
