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10.
「ごめんな？急に呼び出して」
待ち合わせたカフェに先に来てくれていた拓哉に謝りながら席に着く。
「ええよ全然。・・・久しぶりやねぇー・・元気しとったんー？」
緩いニットを着て、相変わらず笑顔の可愛い拓哉が緩く語尾を伸ばしながら話す。
拓哉の緩い可愛さにこっちも笑顔になって「元気してたよ？・・・拓哉ももう大学生なんやなぁ・・・怖いな」って笑いながら返すと「怖いってなんやねん。・・・そんなん言うたら斗亜の方が怖いわ」って返ってきた。
斗亜の名前が出て、少し間が開く。
拓哉はそういう空気に結構敏感で「・・・斗亜に内緒で会いたいって言うからビックリしたで？しかもこの時間仕事中ちゃうん？・・・・斗亜となんかあったん？」と本題を促す。
激しく攻められた次の日、起きたら斗亜がいなかった。
置き手紙には「帰る。昨日ごめん」とだけ書かれてて、メールしようと携帯を動かしたけど、何を聞けばいいのか、何て言えばいいのか・・・・。なんかもうどうしていいかわからなくなって、結局連絡しなかった。
斗亜からも連絡はなくて、もう一週間経った。
どこまでいっても向き合えない私達は、一緒に居てももうしんどいだけのような気もして、このまま自然消滅もあるかもなぁなんて考えが頭をよぎるけど、一度も向き合わないまま終わるのは嫌だった。
目の前にいる俺を見てよ。
斗亜の言葉が今も刺さってて痛い。
手着かずの斗亜への気待ちのまま連絡を取ったとしても、本当の斗亜を知らないままだと結局また傷つけてしまう気がして、私の知らない斗亜を知ってそうな拓哉に連絡を取った。
「うん。・・・拓哉さ、この数ヶ月で斗亜が何か変やなぁって思った事ない？」
「・・・・うーん・・・俺らの前と、彼女の前とで違うとは思うけど・・・」と、前置きをしてから拓哉が話を続ける。
「受験前くらいまではなぁ・・感情無しって感じやったな。学校ではそんな事もなかったけど無理していつも通りしてたって感じ？・・・まぁ、受験するんみんな知らんから、俺以外の前では割と普通にしとったで？」
「・・・え？・・拓哉以外に受験したん言うてなかったん？」
初耳な情報に思わず声が大きくなる。
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
