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莉子は呆れた顔で「・・・心配して損した。・・・斗亜、わかってんの？」って怒られて「はい。・・・すいません」って返すと「後で誰かこっちに寝に来るかもしれんし、変な事してんといてや」って注意して部屋を出た。
「・・・莉子怖いな。・・・俺が麻美に手出す思ってんで？・・・ちょっと出したけど」
「斗亜。・・・悪ノリしすぎ。人の身体触っといて」
いつものノリで会話するけど、今までの何も無かった関係じゃないから麻美も少し怒り気味で僕に言葉を返す。
「ごめんて。・・・もうせーへんから。・・・・怒らんといて？」
「じゃあ手繋いで寝よ？」
全然話が繋がってないけど、いいよって言って横に並んでお互いの手を重ねる。
目が覚めて起きてた麻美も、急に眠そうな顔をしている。
「私が寝てしまっても・・・繋いでてな？」
「うん。・・・意識があるうちはな？・・・俺も寝てしまって無意識に離したら知らんけど」
眠る直前、ありがとうって聞こえたけど、僕はそれに答える返事がなかったから、先に寝たフリをした。
麻美との距離も最後の最後で取り戻せた気がするけど、今度こそ僕と関係のない世界で僕なんかよりもいい人に出会って幸せになってほしい。
彼女が一番好きだけど麻美を嫌いになる事なんてないから、麻美の為にというよりは僕自身の為に、麻美とはもう自分の意志で会う事は無い。
自分から振ったくせに泣きたくなるような切ない気分になるのは、麻美を嫌いじゃないから。
嫌いじゃないって感情は凄く難しい感情で、好きじゃないわけじゃないけど本気になるほどの気持ちじゃないっていう、めちゃくちゃ曖昧な感情な気がする。
人間、好きと嫌いではっきり分けれたらこんなに悩んだり拗れたりしないで済むのにな。
さっき、本気で麻美を抱こうとした。
彼女よりも麻美が好きだからじゃない。こんな説明できない気持ち、どうしていいわからないけど、さっきの僕は麻美の事を好きだと思って抱こうとした。
麻美の強張った顔を見て平静を取り戻せたけど、正真正銘のクズな気がして自分自身の事が怖くなった。
最近の僕は、自分の事なのに自分じゃないような気になって、僕じゃない違う顔を見せてたと思ったら、また違う顔を覗かせたりする。
押さえつけてきた感情の代償かのように、今度は感情を上手く制御できない自分が怖い。
早く彼女に会いたい。
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
