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何とかして実弥さんを寝かせ、看病をしていると、あっという間に夕飯時になってしまった。
今日はお粥がいいかな…
そう思い実弥さんを見ると、すっかり寝てしまっていた。
寝顔は穏やかで、少し幼く見えた。
お粥を作りおわり、実弥さんを起こす。
『お粥です。食べられますか?』
実「ん。食う。」
私の料理は好きだと言ってくれた。
パクパク食べてくれる実弥さんに、いつも嬉しくなるのだ。
お粥も食べ終わり、一息ついた頃。実弥さんはまた寝てしまった。
さっき熱を測った時もまだ熱かったし、相当しんどいんだろうな。
寝ている実弥さんの傍について、汗を拭いたりしていたけれど、そろそろ帰らなければ行けない時間だし。
でも起こすのは気が引ける。
私はそっと、さよなら、と言って立ち上がった。
いや、正確には立ち上がろうとした。
着物の裾を引っ張られ、また座り込んでしまう。
実「もう帰るのかァ」
『だってもうすぐ12時ですよ?私は何時まででも構いませんけど…実弥さん、門限必ず守るから…』
実弥さんは以外にも、そういう所は律儀に守る。
良いんですか?と聞いてみる。
彼は、少し眉間に皺を寄せた後、私をキュッと抱き寄せた。
実「離れたくねぇ…」
ポツリとそう洩らす実弥さん。
普段の彼なら絶対にしない行動に、少し面食らってしまう。
『じゃあ、今日は一緒に居ますか?』
そう提案すると、実弥さんはコクリと頷いた。
一緒に布団に入る。
実弥さんが寝たらそっと抜け出そうと思っていたのだけど、いつの間にか私も寝てしまっていた。
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ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時