糖分16% ページ16
.
確かに夕飯は要らなくても、昼にちょっと差し入れするくらいなら出来るかもしれない。
そう思い私は洋菓子を作り始めた。
不死川さんがおはぎ以外のお菓子を受け取ってくれるのか、と言う問題はあったが、私があの甘味処以上のおはぎを作れるとも思えない。
なるべく保存のきくものが良いかな、と思い、焼き菓子を作っていく。
出来上がったお菓子を箱に詰めて、
姉に見送られて不死川さんの家に向かった。
不死川さんの家の近くに行くと、やはり不安になってきて、
『べ、別にこれは!お菓子を作ったらたまたま、たまたま余っただけで、別に不死川さんに会いたいから、わざわざ作ったとかではなくて…』
なんて、無理やり自分に言い聞かせる。
『でも、やっぱり気持ち悪いかな…』
やっぱり不安。
帰ろうかな、なんて考えたけれど、やっぱり不死川さんに会いたくて。
結局、お庭の門を叩いてしまった。
実「Aかァ、久しぶり…『これ!』」
久しぶりに見る不死川さんは、やっぱりかっこよくて。
もっと一緒に居たくなってしまいそうで。
でも、不死川さんだって忙しい事くらい分かっている。
だから、気持ちが溢れてしまう前に、持っていたお菓子を不死川さんに押し付けた。
『おはぎじゃないんですけど、洋菓子です。嫌だったら捨ててもらって構いませんので!…では!』
実「あ、ちょ、待てェ!」
不死川さんがそう言うのも聞かずに私は走って帰った。
不死川さんは、ずるい。
いつも、私ばかりドキドキして。
…ずるい。
868人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時