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Aside
私の誕生日から半年たった頃…
寿命も後半年となったからなんとなく記念に口紅を買いに街へ出ていた
死ぬ時にでも塗って死にたい←
でも本当にあと半年で死ぬのかってくらい普通に過ごせている
まぁ多少息切れとかはするけどあとは至って正常だ
死ぬ時はコロッと逝きたい
苦しみながらとか死んでも嫌だ
そんなことをぼちぼち考えながら買い物をしていればあっという間に一日が終わった
夜も穏やかに眠れる
あの頃とは大違い。こんな日々は気が休まっていい。
天元は任務だから鬼だけには気を付けないといけないけれど、今まで襲われたことは1度もない。
だけど私は忘れていたんだ。鬼以外にも気を付けなきゃいけないやつが居ることを
「きゃーー!!まきをさん!」
!?須磨の声だ!鬼か!?
『どうした!?ツ!?』
そこに居たのは鬼ではなくどこかで見たことがある男達だった。それも何故か私の日輪刀を持っている。
嫁3人は苦無で戦ったのか壁には苦無が刺さっていた。まきをは腕から血を流しているが幸い深くはなさそうだ
『何の用だ。私が目的なのは分かってる』
「さすが元No.1は察しがいいですねぇ。
今回俺らの獲物はあんたなんだよ」
前までは考えたこともなかったがまさか狙われる側になるとは…
『わかった。着いていこう。だが、こいつらには…』
「ダメです!須磨は絶対許しません!Aちゃんは連れていかせませんから!」
「ほう?ならお前らを殺して連れていくまでだ!!」
あんのバカ!この界隈は須磨達が出てきていい場所じゃない!
あぁ…クソっ…間に合わない…
グサッ…ポタ…ポタ…
「そんな…Aちゃん…」
『須磨…この話には関わるな…
おい…着いていくから…こいつらには…
手を出すな…』
「おい、連れて行け」
私は男に担がれ宇髄邸を後にした
まぁまぁその後は殴られるの蹴られるのなんの…
くっそ痛てぇわ!!!腕の縄取れないし!
傷口クリティカルヒットした時意識飛びそうなんだわ!もうほんと最悪…
うわぁ…意識飛びそう…
「おい!なんなんだ!お前はっ…」
「早くあいつを殺せ!」
ん?急に暴力が…
一気に血の匂いが濃くなった…
「A!A!おい!あぁくっそ…」
朦朧とする意識の中で誰かに横抱きされ運ばれた
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作者名:yuririn | 作成日時:2020年4月9日 1時