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Aside
目が覚めた時もう岳はこの世に居なかった
それは私のせい…
私が薬を飲まなかったから岳は死んだ
「Aさん、お食事置いておきますね」
目が覚めてから1度も食事をしていない。
していないというより喉を通らないのだ
だから腕は管に繋がれている
そしてベッドから起きる気力もない
時々様子を見にちっちゃい3人が来るがもう睨むのでさえ億劫だ
「いつまで地味に寝てんだ」
『…』
「もうあいつが死んで3ヶ月だぞ。さっさと起きろ」
『…』
「起きねぇなら無理やりにでも起こすからな」
天元が布団に手をかけた
『ほっといてよ！私のせいで岳は死んだの。
もう何も考えたくない…何もしたくないの…』
「あっそ。でもな、あいつとの約束そんなんで守れんのかよ」
『！』
どうして忘れてたんだろ…
大切なことなのに…
もう私には3ヶ月しか残されてないのに…
「わかったならさっさと戻ってこい！
俺も嫁達も待ってんだからな」
『…うん』
体調が回復してきた頃私は久しぶりに蝶屋敷の庭へ出た。
「Aー！もう大丈夫なのか？心配したぞ」
『うん。ごめん、心配かけて』
「Aが元気になったならそれでいいんだ！」
『炭治郎は今鍛錬してるの？』
「あぁ！もっと強くならないといけないから」
『善逸と伊之助は一緒じゃないんだね』
「いや、2人とも居るぞ！多分もうすぐ…」
「いやぁぁぁぁぁぁ！Aちゃんと久しぶりに会えてほんと嬉しいよぉぉぉ！！」
「A太郎、俺と勝負しろ！」
一瞬嫌われたのかと思った←
「伊之助！Aは病み上がりなんだぞ？」
『いや、いいよ。勝負しよう』
結局決着は直ぐについた
「A、前から聞きたかったんだがどうしていつも俺たちが仕掛けようとする時に技が出せるんだ？やっぱり癖とか見抜かれてるのかなぁ」
『あ、いやそーじゃなくて。信じてもらえるか分からないけど透き通る世界ってのがあるんだよ』
「父さんから聞いたことあるぞ！Aはそれが見えてたんだな」
『うん、きっと炭治郎も鍛錬すれば出来るようになるよ』
「あぁ頑張る」
「おい！A！もう1回だ！」
『はいはい』
何度やっても同じ
はずだった
『え？』
「A！大丈夫か！？善逸、しのぶさんを呼んできてくれ！」
急に足に力が入らなくなった
その時直感で理解した
もう時間がない
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作者名：yuririn | 作成日時：2020年4月9日 1時
