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それから私は毎晩のように
血気術で鬼を集めては狩っていた
ある夜___
「カァカァ那田蜘蛛山ヘムカエェ」
那田蜘蛛山って累くんいる所じゃん?!
まぁ私だけなら挨拶して帰ろっと
え?あれは…炭治郎!?
『炭治郎!』
「Aじゃないか!Aも任務か?」
『そーそ!』
「ちょっと誰この子めっちゃ可愛いんだけど!」
『はじめまして、私は神童A』
「俺は我妻善逸!あっちの猪は嘴平伊之助。よろしくね!結婚しよう!」
『結婚はしないけどよろしく!炭治郎、私こっち回るね!』
そう言って別れる
鬼の気配…あれは
『お姉さん!お久しぶりです!』
「Aちゃんじゃない!お久しぶり!」
『今日も絶好調で繭作ってますねぇフフッ』
「累に言われたらね笑Aちゃんは何故ここに?」
『私鬼殺隊に入ったんですよ!まぁ任務ですね!』
「鬼殺隊!?」
『勘違いしないでくださいね!?私、累くんの家族の皆さんは斬る気ないので!親しい鬼は斬りませんよ笑』
「考え方が流石だわぁ。奥に母さんが居るから糸に気を付けてね、もし付いたら背中切ればいいから!あとあと…」
『とにかく気をつけたらいいんですね笑
ご心配ありがとうございます!
お姉さんも気を付けて!』
相変わらずお優しい…まぁお姉さんなら大丈夫
生きていてくださいねお姉さん
何故だろう…全然鬼イナイ…
えぇー?1周近く回ってるのに居ないとかある?
累くんファミリーにも会ってないよ?
もうお姉さんの所に…
『お姉さん!?』
急いで駆け寄るが息がない
これは毒だ…藤の花の香りがほのかにする
こんな苦しむような殺し方ってないよ…
『お姉さん…守れなくてごめんなさい…』
涙が自然と溢れ出た
だけど今は泣いている場合では無い
累くんの所に行かないと
『嘘…だ…よね?』
地面には血だらけの累くんの着物だけが
残っていた
お姉さんだけでなく累くんまで…
間に合わなかった…助けられなかった…
あぁ助けられなかった自分に腹が立つ
これじゃあ童磨だって守れっこない
もっと強くならないと
近くで隊士が言い争っている
あれは炭治郎と禰豆子ちゃん!?
「走れるか?走れなくても根性で走れ」
ほぉほぉ話が読めたぞ
2人は守れなかったんだせめて炭治郎達は
『逃げるよ!炭治郎』
私は炭治郎を引っ張って逃げた
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作者名:yuririn | 作成日時:2019年12月14日 19時