夢ノ咲の最終兵器【あんスタ】

兵器が31つ ページ31

赤、と言えば知り合いの瞳の色を思い出す。





蕩けたザクロみたいな色をしている、私を救ってくれた二人を。





......なんて。別の子、Knightsの赤髪君を見て彼等を思い出すだなんて失礼だ。





「.....どうかしたのかい。
君は、Knightsの所にいなくていいのかな」
「それなら、一段落ついた所で瀬名先輩にgranted my requestして来たのでご心配なく」





そう言って赤髪君は走ってきたのか、息を整える。





.....英語が流暢なのは、彼のアイドルとしての個性なのかもしれない。
なんて、どうしてもアイドルの特性を見てしまうのは私の悪い癖だろう。





.......簡単に略せば、瀬名に我が儘言って此処に来たってことか。





......アイツが可笑しくなったのは、絶対私やレオのせいだろう。
今回はそれがよく分かった。





『王さま』という柱を失い、学院の変わり目に流される。
瀬名にも、色々あったはずなのに。





不安定にしてしまったんだ、私とレオが。




瀬名の楽しみ・幸せを奪って。
何かを、正常に愛することさえ出来なくさせてしまった。





「.......あの、大丈夫ですか」
「........あ、ごめん。
........それで？」
「へ、」






君は、何の目的があって此処に来たのかな。





そう問えば、真剣に私を見据える赤髪君。



......全然似ていないけれど、そういう所はアイツそっくりだ。







なんて、気楽に考えて彼の次の言葉を待つ。




「あの........






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貴方は一体、誰なのですか」

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