第46話 ページ6
トレーニングを終え、忍術学園に戻ってきた
その日の夜、Aは一人部屋を出た。
部屋ではまだ監視が続いていてとにかく、一人になりたかったのだ。
「ど、どうしたんだよ、こんな夜中に」
Aが部屋を出るのを監視していた留三郎は慌てて様子を見にきた。
「そっちこそ、まだ制服のままじゃん
夜でも鍛練してんの？」
「お、おう、いやー！この最近鍛練不足だったからな！」
監視してるからとは言えない留三郎は誤魔化
した。
Aは既に監視されている事に気付いていたが、そう、と言って離れようとする。
しかし、留三郎はAの手を掴んで離そうとはしない。
(分かってる、危険人物だからね)
「留三郎、ちょっとだけでいいから一人にしてほしい」
「一人って……何すんだよ」
留三郎は怪訝な顔をする。
「それは言えない、言いたくない
でもこれだけは言える
変な事は絶対しないから、信じてほしい」
真っ直ぐ留三郎の目を見るAを見て、
留三郎が折れた。
「分かったよ、ちょっとだけだからな」
ありがとうと言ってAは茂みに隠れて背を向けた。
(まぁ、ちらっと見えるから、いいとして……何してんだ？？)
Aは二人組の曲者と、雑渡が来た時の事を思い返していた。
思い出すだけで、Aの目から涙が溢れ出てくる。
悔しかった。過去の自分ならもっと上手く
出来ていた。そもそも後輩達が人質になることも防げたかもしれない。
雑渡の時だってそう、今の私は気配すら気づけなかった。雑渡が本気なら既に拐われていた。
(何て何て私は……こんなにも力がないんだ、不甲斐ない………………！！！)
Aが出てくるのを待っていた留三郎だったが、微かにすすり泣く声が聞こえてきて、Aが一人になりたいと言った意味が分かった。
か
(そうか、あいつは………………
人に泣く所を見られたくないのか)
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メクルクル(プロフ) - ひろくんさん» コメントありがとうございます、 泣いてくださるなんてこちらこそ嬉しさで泣いてしまいます…… (2021年1月6日 19時) (
レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ひろくん(プロフ) - とても好きです。読み返す度に泣いてます…涙なしには見れない奴ですよ…とても好きです… (2021年1月5日 12時) (レス) id: 0df5293f1e (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - 華さん» 催促とコメントありがとうございます、細々とですが更新はしていくつもりです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 早く続きがみたいです！楽しみにしてます！ (2020年3月29日 1時) (レス) id: 5089320bde (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: 783e5088c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メクルクル | 作成日時：2019年4月26日 23時
