第60話 ページ20
留三郎はむしゃくしゃして走っていると
いつの間にかおおきな木の前に来ていた。
そこにAが立っていて、留三郎は話しかけ
ようか迷った。
(よし、Aがこっちを振り返ったら話しかけよう)
しかし、Aは留三郎に気付いていないようだ。
一方Aは木を見つめ、考え事をしていた。
(ああ……こんな風になるんだったら忍術学園に来たいなんて思うんじゃなかった…………
帰りたいな……)
Aは学園に来たことを後悔し元の世界に戻りたいとうっすら思ってしまった。
Aに話しかけるかどうか迷っていた留三郎はうろうろ行っては戻ってを繰り返していた。
(何で俺に気づかないんだよ
振り返ってくんねえから、いつまで経っても話しかけられねえじゃねえか！)
痺れを切らし立ち去ろうとした時、留三郎は
異変に気付いた。
Aの体がうっすら透けている。
(目の錯覚か…………？)
しかし徐々に度合いが増しているような気がする。
このまま放っておいたらAは消えてしまうのではないか、そう思って留三郎は走った。
「A！！！！」
思いきり叫んで肩を掴んだ。
(良かった、まだ消えてない)
留三郎は安堵した。
「留三郎……何でここに…………」
びっくりしたAはうっすら涙を流していた。
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メクルクル(プロフ) - ひろくんさん» コメントありがとうございます、 泣いてくださるなんてこちらこそ嬉しさで泣いてしまいます…… (2021年1月6日 19時) (
レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ひろくん(プロフ) - とても好きです。読み返す度に泣いてます…涙なしには見れない奴ですよ…とても好きです… (2021年1月5日 12時) (レス) id: 0df5293f1e (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - 華さん» 催促とコメントありがとうございます、細々とですが更新はしていくつもりです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 早く続きがみたいです！楽しみにしてます！ (2020年3月29日 1時) (レス) id: 5089320bde (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: 783e5088c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メクルクル | 作成日時：2019年4月26日 23時
