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第136話 ページ8

先ほどほむらが通った木々の至るところには千空の手と同じく紫色の光がぽつぽつとあった。
「この点々と輝く印がほむらの通った道筋か
追えるぞこれならば……!」
「でもどうしてこんな光が見えるんだよ?」
さっきまではあんな光見えてなかったはずなのに……とスイカは首を傾げた。

「ククク寝ぼけてんじゃねぇぞ
テメーらも見たことあんだろがこの青い光り」
スイカ達は年明けの瞬間を思い出した。
太陽が昇ってきた瞬間スイカがもっていた石とまさに同じ輝き方だ。
千空はそれを壊して粉末にして先ほどほむらを組伏せたどさくさに紛れて手足につけたのだ。
しかしあれは朝日の直前だけに光るものじゃなかった?とカセキは疑問に思う。
それに関しても千空が答えた。
正しくは紫外線というものでそれを人工的に照らす製品をブラックライト、という。
「A、小学校の頃を思い出してみろ
実験で必ず何かしらやってるはずだ」
「……ああ、うん
確かにお札……とか光ってたような」
「偽造防止技術な」
「………………」
千空はいまいちAの反応が薄いことに気づかずにそのまま光った箇所を紙に書き込んでいく。

ほむら追跡班は千空、A、コハク、金狼の四人で動くことになった、その道中。
「千空、一つ確認しておきたい
ほむらの動きは尋常ではない
傷つけずに捕らえるのは不可能だろう」
「体操な
テメーらの時代にはねぇ技だ」
コハクはほむらを追っていた時の事を思い出す。
スピードはコハクと同格。
ましてや体術が優れているのをみるとその難易度は跳ね上がる、だがー
「だが峰打ちをやめ一太刀で頚を跳ねるのなら可能だ」
涼やかな顔でコハクは殺すことは出来ると口にした。
良いのだな?と問うと千空はぴたりと手をとめる。
そしてコハクに人間を殺したことがあるのか、と聞いた。
コハクは口調少々荒い人間である。
今までにもその言動はあったがー
「あるわけがなかろう!」
コハクは目を丸にした。
「だからこそ殺らねばならぬその瞬間
私は必ず躊躇する、己の弱さを露呈するだろう
その刹那の迷いを消すために強い言霊にしなくてはならぬのだ……!」
「安心しろ
もしかすっとその腰の物騒なもんは出番すらねえかもしんねぇぞ?」
鞘に圧力をかけたコハクに千空は金狼が背負っている箱を見て笑みを浮かべた。
「ククク俺ら総出で超絶苦労して作った
そのアホほどでけぇ箱何の為にもってきたと思ってんだよ」

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こよ - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました!心から更新待ってます! (6月9日 12時) (レス) @page23 id: 9ce158e218 (このIDを非表示/違反報告)
るう - 全部読んできました!!本当に面白かったです(泣 更新待ってますっ!! (2022年8月21日 21時) (レス) @page13 id: 873835901b (このIDを非表示/違反報告)
翔菜(プロフ) - 更新待ってます❕ (2022年3月6日 8時) (レス) @page5 id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、更新ありがとうございます。相変わらずコロナウイルスが流行っているのでお身体にお気をつけて下さい。 (2022年3月3日 0時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、更新ありがとうございます。最近コロナウイルスが流行っているのでお身体にお気をつけて下さい。 (2022年2月3日 23時) (レス) @page3 id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メクルクル | 作成日時:2021年10月16日 18時

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