第140話 ページ12
一夜開けほむら追跡を再開させた4人は川の手前で道標が途絶えていることに気づいた。
恐らく夜明けの時に気づかれここで粉を落としていったのだろう。
これではほむらを追う手段がない、どうしようかと思ったがその前に一つ気になる点がある。
「千空、さっきからケータイうるさくない?
誤作動起こしてないよね……?」
さっきからケータイはジリリとひっきりなしになっている。
背負っている金狼も気にしているようだ。
「“あーそりゃゲン先生がワン切りしまくってんだ」
現代なら迷惑行為だがこれにはちゃんと意図がある。
ゲンは呼び出し音でモールス信号を送っていたのだ。
何でも出発する前予めゲンに教えていたらしい。
受話器を使った会話が出来ない為暗号を用いた連絡をしていたということである。
千空は例えにとある通信サービスを上げたが勿論理解出来るのはAのみでありコハクと金狼には伝わらなかった。
このモールス信号を使ったやりとりによりほむらが既にクロム隊を追尾していることが分かった。
しかしそれと同時にこちらもほむらの正確な位置を把握することが可能となる。
そうなれば最早この勝負はほぼ勝ちといっていいだろう。
一方クロム隊の動向を伺っていたほむらはゲンが何かを持っている事に気づく。
するとゲンは電波を拾えなくなったとその何かをクロムに手渡している。
どうやらその何か、を木上に立てるらしいが……
ほむらはゲンの発現した単語に驚く。
(電波……!?)
このストーンワールドには考えれないワードにほむらは冷や汗をかいた。
(既に通信手段を開発していたっていうの!?)
ほむらはその何か、に視線を移す。
ここにいるのはクロム隊だけ、千空達が追ってきているはずだがその足跡を洗ったから大丈夫。
そして向こうは自分には気づいていない。
仮に交戦状態になったとして自分の方が実力は上……と考えてほむらは破壊する為に行動を移した。
今がチャンスだと信じて木に登る。
しかしそれは用意周到に張られた罠だった。
アンテナだと思われた物はただの木を加工しただけの偽物だった。
一瞬頭の中が真っ白になったほむらは自分の危機に遅れて気づく。
下ではマグマと金狼がほむらが登っていた木を斧でなぎ倒していた。
大きな音をたてて木は倒れていく。
突然の事で当然受け身なんかとれやしない。
全てがスローモーションになる。
死を意識した今ほむらに思い浮かぶのは氷月の事だった。
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こよ - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました!心から更新待ってます! (6月9日 12時) (レス) @page23 id: 9ce158e218 (このIDを非表示/違反報告)
るう - 全部読んできました!!本当に面白かったです(泣 更新待ってますっ!! (2022年8月21日 21時) (レス) @page13 id: 873835901b (このIDを非表示/違反報告)
翔菜(プロフ) - 更新待ってます❕ (2022年3月6日 8時) (レス) @page5 id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、更新ありがとうございます。相変わらずコロナウイルスが流行っているのでお身体にお気をつけて下さい。 (2022年3月3日 0時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、更新ありがとうございます。最近コロナウイルスが流行っているのでお身体にお気をつけて下さい。 (2022年2月3日 23時) (レス) @page3 id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メクルクル | 作成日時:2021年10月16日 18時