第12話留三郎が小さくなりましたその十 ページ14
Aはリビングに戻ると留三郎が駆け寄ってきた。
「おねーさん、電話終わった?」
「うん、待たせてごめんね
あ、おばさん、泊まっていいって」
Aはどう留三郎を自宅に泊めようかと、
理由を考えていたのだが、何と留三郎の方から泊まりたいと頼んできたのだ。
Aは留三郎が気を使ってくれているとは
全く気付かず、下校途中に買ってきた材料を
冷蔵庫に移した。
すると留三郎はある事を思い出した。
「あ!お姉さん!!
留守番したらご褒美くれるって言ってたよね!」
Aは思わず動きを止めた。
留三郎は期待した目でこちらを見ている。
Aは焦っていた、まだ決められていない……と!
とりあえず、ケーキを買ってきたものの何が
いいのか分からず5個ほど買ってきてしまった。
それにケーキってご褒美に値するものだっけ?何かオモチャ的な物の方がいいのでは……と帰りに寄ってきたのだが、当然昔の物は売ってるわけがなかった。
(後、戻った時に単純に留三郎が困るかな……)
Aが返答に困っていると、留三郎がケーキの箱に気付いた。
「それがご褒美!?」
Aは止めようとしたが、間に合わず留三郎は箱を開けてしまった。
(しまった、間に合わなかった……!
ガッカリするかな……留三郎って甘いの好きな
イメージないけど……)
「わーーー!!!ケーキだ!!!」
予想に反し留三郎は喜んだようでAは胸を撫で下ろした。
「あれ?何で5個もあんの??」
それもそうだとAは苦笑した。
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竹林寺(プロフ) - メクルクルさん» いえいえ!こんなに面白い作品にコメントしないほうがおかしいですよ!!更新楽しみにしてます! (2019年9月15日 9時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 面白いです! (2019年8月21日 18時) (レス) id: 783e5088c8 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - 竹林寺さん» 竹林寺さんコメントありがとうございます!!!めったにコメント来ることがないのでとてもうれしいです( ;∀;) (2019年8月10日 0時) (レス) id: 77734c536d (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺 - 最高です(鼻血) (2019年8月10日 0時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メクルクル | 作成日時:2019年4月19日 3時