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20話 ページ21

「はぁ…」
今日のオレは、自分じゃないみたいに可笑しかった。
Aの顔を見ただけで顔が赤くなった。というより、テンパった。
(オレ、夢を意識しずぎだろ。)
自分でも呆れる。
人間は、告白される夢を見ただけで夢にでてきた人を好きになるのか。
(そんなの、単純過ぎないか?)
けど、Aの顔を見ただけで……
違う。
Aと関わっただけで、もっと言ったらAを思うだけで、心臓が張り裂けそうなくらいバクバクして、うるさい。
だけど、まだ恋に堕ちたかは、分からない。
否、そんな一瞬で恋に堕ちる自分を認めたくないだけ。

もし、オレがAを好きなって友達に「好きな理由は?」と聞かれたら、「夢に出てきたから。」なんて、ちっぽけな理由で通じるのか。
勿論、夢に出てきた人を好きになってはいけない、という理由なんて無い。
だけど、世間ではちっぽけだ、と言われてしまう。
(まぁ…暗黙の了解的な感じなんだろうな。)

「人を好きになるのは、自由なのにな。」
下校道。誰に聞かせる訳ではないけど、何となく声に出す。





「わっ!!」
自分の後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
「ん。リン。」
「何よ!その態度!ビックリしないの?」
「あぁ。別にビックリする程じゃなかったから、普通に対応しているだけ。何か?」
「ムッキー!くちばしが黄色い癖に生意気な事を言うんじゃない!」
普通に対応しただけで、こんなに怒るリンの方が、断然くちばしが黄色いと思うのはオレだけか?
(わざとビックリしろと、言うのかよ…)
それも、それでどうせ見抜いて「嘘だぁ!」とか言うくせに。
(てゆうか、リンが慣用句を使うなんて珍しい)
さっき、さりげ無くオレに“くちばしが黄色い”という慣用句を使ってきた。
けれど、リンは普段怠け者だから勉強なんてそっちのけで、遊んでいる奴だ。多分、担任の先生が毎日の様に使っていて覚えたとか、そんなんだろう。きっと、自分から学んだはずは、ない。

「……ってゆーか、一人で帰れよ…。」
「えー!ヤダぁ!一緒に帰ろ!」
リンは、異常にニコニコしている。
「オレ、一人がいいのにな。」
「いいじゃん!ね?さてさて、今日のご飯は何だろなぁー。」
「……」
まだ、お弁当食って5時間くらいしか経ってないのに、食いしん坊なリンはもうお腹が減ったらしい。
「食いしん坊だな」
「ん?なんか問題でも?」
「別に…」
(ただ、太るだけだぞ…)
まぁ、そんな事こいつに言えないけど。
______
dy.ゆきレン★

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鏡音レン@ゆりにゃん(プロフ) - レン猫★さん» よかったー!(,,・ω・,,) (2015年2月25日 20時) (レス) id: 593a3d64a9 (このIDを非表示/違反報告)
レン猫★ - できた!ヨカッタヨー(●´ω`●) (2015年2月24日 22時) (レス) id: 7db18da323 (このIDを非表示/違反報告)
レン猫★ - パスが違うってでるよー(x_x)ウワーン  かきたいのに書けないぃぃ(T.T) (2015年2月24日 21時) (レス) id: 7db18da323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆりにゃん x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakuumusou1/  
作成日時:2015年2月24日 17時

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