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あっつい。エプロンを体につけて、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」をいいつづける。今日はいつもに増して客が多い。仕事もとても大変だ。お皿に乗っけた団子を、お盆にお茶とセットにして運ぶ。永遠とその作業を続けていく。
さっき、私が毎日つけているノートに、最初は小太郎から文章が書かれていて。もしかして、ここに来てくれて、わざわざ書いていったのかな、なんて思って急いで表に出たけれど姿はなくて。そのあと、銀時がノートに、何してるんだ、とか書いてくれていたからまた、銀時が甘味処に来てくれたんだって喜んだ。だけど、いなかった。
ノートは店の裏においてあって、店員以外入れないし、入ろうとしたら店員にばれるはずなのに。私たちは気づかなかったし、そんなすぐにここから帰れるはずがないのに、姿は見えないなんてかなり可笑しい。
疑っているのか先週に発売された、新しいメニューは何かと聞いてきた。そんなのこの店で働いているんだから、分かるに決まってるじゃない。
「あっ、いらっしゃいませ!って沖田さんじゃないですか、またサボりですか?」
「んーまぁそんなトコでィ。」
いつものように団子を注文して、長椅子に座って制服をあおいでいる。「なんでこんな夏に長袖なんでィ………」と愚痴をこぼしながら、私が持っていった団子を、口に含んだ。
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kaya(プロフ) - いえいえ!これからも楽しみにしてます!リアルの方との兼ね合いも含め、頑張って下さいね! (2018年7月24日 16時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
希々杏(プロフ) - kayaさん» ありがとうございます。ここではあまりネタバレできないのですが、夢主は死んだことを知らないのです。更新マチマチで申し訳ないですが、後から分かるようになってきます。また何かありましたらコメントよろしくお願いします! (2018年7月24日 7時) (レス) id: 0f241632b6 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - すごく不思議なお話ですね。夢主ちゃんは自分が死んだって自覚してるんですか?そこがすごく自分の中で曖昧で...「繋いでやる」等っていう台詞もあったので、沖田君も夢主ちゃんもわかってるんだろう、程度に思ってるんです。実際のとこどうなんでしょうか? (2018年7月23日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:希々杏 | 作成日時:2018年7月5日 18時