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__「…誰だ、こいつ……」
早朝。
中原中也は己の家にある机へ突っ伏し眠る女性を凝視した。
…昨晩の記憶がねェ。
芥川や黒蜥蜴の輩を連れて酒を飲みに行こうと会話した事だけが厭なほど記憶に印象付いている。
まさか泥酔した挙げ句、
女に声でも掛けたのか?俺は…
「…マジで思い出せねェ…」
頭を抱えて項垂れる中也は二日酔いらしき頭痛と絶望のあまり顔を歪めた。
酔っていた事は確定だ。
だがこのセーフティハウスに人を連れてくるなどマフィアとして絶対にない。ましてや俺のような幹部相当の家だなんて。
何故昨夜の俺はこの女を此処へ連れてきた?
死んだように眠る女を見つめる。
肩を規則正しく動かし、寝息を立てる彼女は夢の底へ沈んでいるようだ。
「おい」声をかけてもピクリともしない。
軽く肩を揺らしてみた。動かない。
寝顔を観察すると目元には隈が出来ている事に気 づいた。疲労の色が深く滲んでいる顔色。
足元にある開いた鞄には多くの書類…
「ん、」
彼女の肩に軽く触れた。仄かに赤黒い光が彼女の細い身体を包み込む。
椅子からゆっくり慎重に浮かび上げた身体を両腕で受け止めて、異能を解除する。
人の重みを腕に抱いてそのままソファへ横に寝かせ、ブランケットを掛けてやった。
目を覚ましたら色々事情を聴取することにするか。任務の時間までは寝かせてやるとしよう。
_その数時間後。
朝と言える時間帯になり、中也は家のトイレの「流れが悪くなったな」と呟きながら出た時だった。
がしゃん、…!
荒々しい金属の擦れる音が遠くから響いてきた。
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落蕾 - わたあめさん» えっ!!そうだったんですか!!?白氷様の作品、めっちゃ面白くて、大好きです!!!更新頑張って下さい!!! (7月24日 23時) (レス) @page19 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
こむぎこ - 文の書き方好きです、これからもほどほどに頑張ってください、! (2023年2月8日 2時) (レス) @page12 id: 3738396828 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 「女だなんて聞いてない。」も、「双黒の育て方。」も大好きだったんですけど、同じ作者さんだったんですね!話の進め方とか表現とか大好きです!最高に面白いにちがいない…。頑張ってください! (2023年1月25日 17時) (レス) id: e7e522b22e (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 新作おめでとうございます!陰ながら応援しております! (2023年1月24日 22時) (レス) id: b0ccef1124 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬琥雪 - え…夢主ちゃん…???口つけたペットボトル???関節キスではないですか…!!え、え??あ、面白かったです!!更新頑張ってください!! (2023年1月24日 20時) (レス) @page3 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白氷 | 作成日時:2023年1月24日 0時