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「0」
地獄を告げるカウントダウン。
男は口角を不気味な程に釣り上げて嘲笑った。
あぁ、駄目だ。もう__
恐怖と絶望のあまり目を瞑った。
男に腕を折られる。激痛が走る。
そう思っていた。
__「何してんだ手前」
ドスの効いた低い声が地の底から這うように響いてきた。
男がその声を聞くと肩を震わせて腕を掴む力を弱めた。顔色が真っ青になっている。
その声の主は男の身体が邪魔で見えない。
でも聞き覚えがある…
「泥酔もいい加減にしねェと…もう二度と飲めない身体にしてやるぞ」
「あ、あんた…」
「俺の気が変わらねェうちにさっさっと消えろ」
___ 殺すぞ。
殺意のある声は男を震え上げさせ、私を突き飛ばすように離すと逃げていってしまった。
助かった、?
「おい」
この声、何処かで聞いた覚えがある。
誰だっけ。
何があったのか状況を理解出来ない私は、
腕を抑えて虚空を見つめていた。
「大丈夫か」
駆け寄ってきた男の顔は暗くてよく見えない。
だがしゃがみ込んで、視線を交わした時に初めて見えた。
それは相手も同じようで息を呑んだ。
「手前…」
『えっ……__中原さん…?』
数週間前に酔い潰れていたあの中原さんだった。
彼は驚いた様子で青い目を見開くと、
「まさかあの声が手前だなんて…おい。今隠したその腕見せろ」
『対した怪我じゃないですって…』
「隠すな」
鋭い目で睨まれ、その威圧感に堪えきれず男に掴まれていた腕を渋々彼に見せた。
その状態を初めて確認した私は顔を歪めた。
『うわ…』
「内出血してるな…」
信じられなかった。
手跡がくっきり残り、青黒く腕が変色していた。
「触るぞ」服の上から彼の手が腕に触れる。変色している箇所を親指が触れると、
__ズキ…ッ…!
瞬間、激しい痛みが走った。
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落蕾 - わたあめさん» えっ!!そうだったんですか!!?白氷様の作品、めっちゃ面白くて、大好きです!!!更新頑張って下さい!!! (7月24日 23時) (レス) @page19 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
こむぎこ - 文の書き方好きです、これからもほどほどに頑張ってください、! (2023年2月8日 2時) (レス) @page12 id: 3738396828 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 「女だなんて聞いてない。」も、「双黒の育て方。」も大好きだったんですけど、同じ作者さんだったんですね!話の進め方とか表現とか大好きです!最高に面白いにちがいない…。頑張ってください! (2023年1月25日 17時) (レス) id: e7e522b22e (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 新作おめでとうございます!陰ながら応援しております! (2023年1月24日 22時) (レス) id: b0ccef1124 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬琥雪 - え…夢主ちゃん…???口つけたペットボトル???関節キスではないですか…!!え、え??あ、面白かったです!!更新頑張ってください!! (2023年1月24日 20時) (レス) @page3 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白氷 | 作成日時:2023年1月24日 0時