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＿＿＿｢気色悪ィ。｣
資料室にあった隠しカメラがボロボロと手の中から崩れていく。足元に見える録音機を踏み潰す。
此処で10台ぐらいかァ？
一つの部屋にどれだけ付けるんだよ。
｢糞太宰。｣
彼奴を一言で表すなら”悪魔”。
その二言目は”異常者”。
特にAに対しては異常だ。
一年は既に
全てAにバレる前に俺が手を下す。
”あの子の表情、気に入ったんだよねェ”
”君には分からないだろうけど”
今迄に此処まで執着されている人物は彼女しか居ない。
その辺の机にあったペンに触れ、
異能を使い投げた。
＿＿後ろへと。
ペンは”彼奴”に当たることなく、
壁へと穴を空け砕け散った。
後で首領が頭を抱える姿が目に浮かぶ。
｢やァ、中也。ご苦労様。
お陰でまた隠さなくちゃいけなくなったよー。｣
耳に厭というほど聞いてきた糞野郎の能天気な声。
振り向けば奴が居た。
くっそ気持ち悪ィ微笑をしていやがる。
｢さすが部下思いの
ピキッと自らの足元に亀裂が入る。
苛立ちに満ちた低い声で云う。
｢手前、調子に乗るのも大概に＿＿｣
＿＿あー！そうなのだよ！
声を遮って自分の話だけを進めていく。
｢さっきね、Aの所へ行ったんだ。
そんでもって頬叩かれたさ。
めっちゃ痛いし…気持ち良いよ。｣
赤く腫れ上がった頬を見せびらかしてニコニコ笑みを張りつけている。
反省の色も無い。
｢彼奴に何した。｣
怒り任せに太宰の胸ぐらを掴む。
嗚呼、肩を震わせ笑う態度が気に入らねぇ。
濁る鷲色の目が俺を映さず、
胸ぐらを掴む手元だけを見詰めている。
｢なァに、昔話してきただけ。
あのまま殺されるのも良かったんだけどねぇ。
Aの本質を君はまだ知らない。
あの子は私じゃないとやはり駄目だ。｣
｢黙って聞いてりゃあ、手前の欲かよ。
土足で踏み込んでみろ。
彼奴は
手前によって、
唯一の居場所が崩れていく。｣
あぁ、そうやって何時までも、
彼女を閉じ込めておくのはだァれ？
糞野郎を壁へ叩き追い詰めた。
｢痛いじゃァないか。
この様子だと図星のようだ。｣
＿＿＿ 命綱君。
それは此方の台詞だ青鯖。
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米粉めこ - 完結おめでとうございます！とても面白くて一気読みしました！ (11月29日 2時) (
レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年12月20日 16時) (レス) @page50 id: 3b5cd0d846 (このIDを非表示/違反報告)
amane(プロフ) - 一気読みしました。とても面白かったです！完結おめでとうございます。 (2021年12月20日 1時) (レス) @page50 id: 9f53b410f9 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！読んでいてとても楽しかったです！！！ (2021年12月17日 6時) (レス) id: b0014f1469 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年12月16日 8時) (レス) @page50 id: 813026887d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白氷 | 作成日時：2021年10月1日 22時
