他人との教え方 ページ8
__「いきなりすみませぇん…!」
『……虎の子?』
インターホンが鳴り、出てみれば白い髪に…ちょっと変わった瞳の色。マフィアで一時期話題になった虎の子が立っていました。
間抜けな声を出されるものですから驚きます。
手を後ろに隠してオドオドしている彼。
訝しげに見つめている貴方に彼はどぎまぎしています。
「太宰さんがお世話になっていると社長から伺って…そのっ、会うなとは言われていたんですがついお礼だけでもと…!」
90度に曲がって彼は頭を下げました。
差し出す手には和菓子店の紙袋です。
しかも貴方の大好きな和菓子です。
受けとる頬が思わず緩んでしまいますね。
『まぁ……ありがとうございます。
私、好きなんですよ。』
「それは良かったです!あの……_」
貴方と彼は少し話を絡ませます。
お互いの自己紹介と好きなものとか……笑顔が絶えませんね、気が合うのでしょうか。
「それで____」
それでも穏やかな一時は突然終わります。
中島君の顔がみるみる真っ青になって冷や汗がたらり、だらだらと流れていくではありませんか。
貴方が中島君?と首を傾げると後ろから手が回され、温い体温に覆われます。
「ねぇ君誰。
僕らのAと何の関係なのさ。」
「随分と親しくしているようだが。
…言葉次第では尋問だ。」
後ろは太宰君。
前を隠すように立つのは手首を鳴らす中也君です。
殺気さえ感じられる雰囲気に圧倒されかけます。
「へッ、あっその僕はAさんに…!」
「”Aさん”?
もう名前を呼ぶ仲なのかァ?」
「へェ面白くない。お話しようか白髪君。」
冷たい圧を肌から感じます。
中島君は後ろから肩に手をかけ、中也君に捕まっています。
止めようと貴方も動こうとしますが後ろから抱き締めてくる太宰君の力が兎に角強いです。動けません。
「違う違う違うんですよAさんん!!」
中島君は必死に助けを求めています。自らの身長より低い年下にグイグイ押され涙目です。
反抗しても良いのにと思いますね。
さぁ、貴方の一声です。
『乱暴する人嫌い。』
ピタリと彼等の動きが止まります。その隙を狙って中島君を逃がしましょう。
その後は廊下に正座させて説教です。
「彼奴また来たらどうする。」
「今度は僕らが出ればいい。」
波乱の兆し。
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聖良(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品とても好きです。更新頑張ってください。ずっと応援しています。 (2023年1月15日 11時) (レス) @page47 id: 6b3156758f (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» ゆっくり更新ですが、気長に待ってくださると嬉しいです…!ショタは永遠です。これからも【双黒の育て方】をよろしくお願い致します! (2022年8月15日 21時) (レス) id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - まるさん» お久しぶりです。なかなか更新できる時間が少なく、更新を滞っていました……全部見直してくれるだなんて本当に嬉しいです。更新気長に待って下さい…! (2022年8月15日 21時) (レス) @page45 id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - また更新してほしいです。推しのショタって神ですよね(´∀`*)ウフフ (2022年7月30日 1時) (レス) @page43 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
まる - お久しぶりです!最近はなかなか更新の連絡がないので少し心配でした(-_-;) いま、全部見直してきた所なんですが、やっぱり神ですね。死ぬほど神です。更新永遠に待ってます (2022年7月4日 23時) (レス) @page43 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白氷 | 作成日時:2021年10月23日 17時