【文スト】双黒の育て方。

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おっと不味いです。





段々と太宰君の雰囲気が子どもが”出してはいけない”ものとなっております。






”何時かのデンジャラス(危険な)太宰君じゃん。”





デジャヴが過ります。

マフィアたる貴方は直ぐに肌で感じましたね。






さぁどうしましょう。
どうするもこうも無い施設内です。




今太宰君の背後の奥で蠢くスタッフにも見られている状況下です。






手刀を落とすにも成功した実績は身体が中也君の時だけですよ。




マフィアで敵を気絶させることが出来ない事で有名な貴方は此処で危機に立ち尽くしているだけでいいのですか？









ぎゅうっと固まる貴方に抱きついた太宰君。





”どうにでもなれ”＿＿








貴方の脳内で敗北のゴングが鳴り響き…









｢此処出たらわたあめ食べたい。

あとソフトクリームも。｣








……＿＿＿＿ませんでした。




ぱちくりとした太宰君の目を同じように瞬きして見つめ返し、出た言葉は。










『what?』








です。












｢わぁ綺麗な発音。｣










＿＿＿”ずっと聞いていたい。”



太宰君は貴方の事は元より、更に重ねて其の声に見惚れているようです。


そんな事は全く気づかないのが貴方です。











＿＿＿ピンポンパンポーン……。












[お客様に迷子のお知らせです。

只今、お化け屋敷の迷子係にて男の子を保護しています。

特徴は碧の瞳、橙の髪、身長＿＿]









胃痛が貴方を襲います。

中也君を＿＿＿忘れていました。









｢ぷっ、中也迷子だって！

あっははッ迷子、迷子…迷子の…ッ！｣






笑いのツボが出てます太宰君。









『早く行こう！！』



｢はーい。…ふふっ、｣








手を話さないよう絡めてリタイア用の扉へと駆け向かいます。






くすりと笑いを洩らし、貴方と絡める手を愛おしく見つめている太宰君が握り返してくれますよ。












扉を開けた先に待つ不貞腐れた中也君が其を黙視。



貴方と手を繋ぐ彼が勝ち誇った顔をして、中也君からの一撃を受けるのは避けられません。








｢もう二度と行かねぇ…！！｣


｢迷子の迷子の中也くん、貴方の｣


｢手前はさっきから其を歌うのを黙れ！｣









＿＿”あぁ美味しい。”






目が無となる貴方。両脇に座る双黒はぎゃんぎゃんと喧嘩する犬にも見えます。









＿＿”青空が青いなぁ。”



甘いアイスクリームが疲れた体に染み込みますね。

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