代わった時の教え方 ページ16
「うははっ、首領から双黒を育てていると聞きましたぞ。お疲れのようですから梶井特製の紅茶を是非嗜め頂けますか!」
という訳で梶井から郵便で送られた紅茶の箱の封を開けました。
ふんわりと香る茶葉の匂いに梶井のくせに悪くないなと思いますね。
興味津々な双黒が手際よく準備を進める貴方の傍に立って見つめています。
『紅茶飲んでみる?』
貴方からの誘いに二人は揃って頷きます。
確か探偵社で聞いた話では太宰君は甘党だとか。砂糖等を用意しておきましょう。
「良い香りだな。」
「ん、悪くない。」
紅茶の香りを楽しんでいるようです。
三人で始めに一口。
美味しいですね。
後味が気に入りました。
中也君があっ、と声を洩らします。
「やべ…砂糖入れすぎた。」
『私のと交換しようか。
何も入れてないから。』
「…あぁ、悪ぃな。」
口をつけてしまっている事はあまり気にしない貴方。中也君はラッキーと心の中で思っているようです。
カップを交換する一連の流れを黙っている訳がない一名が居ます。
「Aそれ飲まないでよ!
蛞蝓が飲んだものなんて…よし中也、それ交換しよ僕のと。」
「俺の口つけた物が汚いという顔すんなよ青鯖が。手前が口つけた甘ったるいもん飲めるか!」
中也君は手にあるカップへ口をつければ、
間接的に貴方と重なるので早く飲みたくて仕方がありません。
太宰君は同じ理由です。
特に中也君と間接的に貴方が重なるだなんて黙ってられませんしね。
口論し始める二人を他所に貴方は
カップに口を付けました。
喉を通る紅茶。
「あ”ぁ”ぁぁぁあ!!!!」
「よっしゃ」
太宰君が頭を抱えて壊れかけます。
中也君は嬉しそうにどや顔をしています。
貴方が口をつけたカップへ壊れる包帯装置の隙をみて中也君が口をつけました。
喉を通る、紅茶。
しまったと青ざめる太宰君は無理にでも貴方と口を重ねてやろうかと、とんでもない思考を考え導きましたが。
『うっ、』
「なん、だこれ……っ」
ぐにゃりと視界が歪み、途端に遠退く意識と体の感覚です。
倒れる貴方と中也君。
太宰君は咄嗟に貴方へ駆け寄ります。頑丈な相方より貴方らしいですね。
泣き出しそうな顔で呼び掛けます。
「A、A、!」
このまま死んだら___という嫌な思いが過ります。
『いっ……うるせぇな…青鯖が…』
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聖良(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品とても好きです。更新頑張ってください。ずっと応援しています。 (2023年1月15日 11時) (レス) @page47 id: 6b3156758f (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» ゆっくり更新ですが、気長に待ってくださると嬉しいです…!ショタは永遠です。これからも【双黒の育て方】をよろしくお願い致します! (2022年8月15日 21時) (レス) id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - まるさん» お久しぶりです。なかなか更新できる時間が少なく、更新を滞っていました……全部見直してくれるだなんて本当に嬉しいです。更新気長に待って下さい…! (2022年8月15日 21時) (レス) @page45 id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - また更新してほしいです。推しのショタって神ですよね(´∀`*)ウフフ (2022年7月30日 1時) (レス) @page43 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
まる - お久しぶりです!最近はなかなか更新の連絡がないので少し心配でした(-_-;) いま、全部見直してきた所なんですが、やっぱり神ですね。死ぬほど神です。更新永遠に待ってます (2022年7月4日 23時) (レス) @page43 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白氷 | 作成日時:2021年10月23日 17時