【文スト】双黒の育て方。

▼ ページ13

｢……うわぁ…二人とも痛そう。｣



｢ふん、バチが当たったのじゃ。

黒蜥蜴の輩が哀れじゃが…何よりAが怖いのう。｣










首領室に張り巡らされる大きな窓ガラスの前に立つ二人。








揃って双眼鏡を両手に双黒らの様子を見守る五大幹部とポートマフィア首領の様子は第三者からみたら異常ですね。








｢あっ今度は芥川君がA君に詰めかかってる。

…あっは、

矢張彼女に手を出すと二人とも暴走もんだぁ。




ほら見てご覧エリスちゃん。｣





｢鴎外殿楽しんでおるのう…。｣








そんな尾崎幹部も実は楽しんでます。






この事件は首領と共犯となって彼等へ差し向けた遊びだったのです。


本当にマフィアの仕事忘れてますよねこのお二方。









｢芥川が見たこともない顔してるわね…！
ふふっ、｣







エリスが覗く双眼鏡の先には

かつての上司二人と敵対する状況に置かれた芥川君の姿が。






複雑そうに顔を歪めていますね。

見たことが有りません。









｢あっとうとう芥川壊れて異能使ったわ｣










自暴自棄となった羅生門が貴方に向けられ

異能無効化で太宰君が庇い







目だけで卒倒しそうな中也君の蹴りが芥川君の顔面に入りました。







クリーンヒットです。




思わず首領と尾崎幹部は自分の顔を擦ります。









｢また始まったのう…。｣


｢我々が行くしか…｣







硝煙が再度立ち込めた中には思考が自棄になって銃を空へ放つ貴方の姿が。


銃の一声ならぬ、鶴の一声。







上司二人が感嘆と声を洩らします。






凛とした表情で銃を仕舞う貴方の動作が綺麗に決まっていたという事もあるんでしょうか。











｢今絶対顔紅くしたあの二人！！
見とれるぐらい格好いいのは判るけど年齢的に危な｣




｢おや？…鴎外殿もそうじゃ＿＿｣



｢黙ってようか紅葉君。｣














.

.






留守番は慎重に頼む相手を決めましょう。

Gの教え方→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す