Gの教え方 ページ14
「拳骨痛かった。」
「頭蓋骨陥没するかと思ったなあれは。」
「僕ら何かしたっけ。
悪いことしてないよね。」
「姐さんの夜叉が俺らを手招きして…
……逃がしてくれたんだ。」
双黒は話し合っているようです。
どうやら先日の留守番事件でこっぴどく貴方に怒られた件です。
現在罰として広い家にある部屋のひとつ、
何も使われていない物置となった部屋に溜まる埃と汚れに苦戦しています。
貴方が絶対やりたくないと思っていた部屋ですね、理由はそのうち判るでしょう。
そこで改めて導きだした思考の答え。
「「僕/俺は悪くない」」
全会一致の答えです。
全く反省の余地ありませんね。
中也君が出た、と呟きながら何かを追いかけます。その姿をうわぁと引く太宰君。
「鼠居るとかなんなのこの部屋。」
太宰君が厭そうに顔をしかめ、
見つめる先には鼠の尻尾を掴む中也君の姿です。過去からして平気なのでしょうか。
「気持ち悪ぃ色。手前にお似合いだ。」
「投げてみなよ。
すぐAに言いつけるから。」
「餓鬼かよ。」
「少なくともチビには言われたくないなぁ。」
「んだと!」
些細に逆鱗に触れられた中也君は重力操作で鼠を窓から外へ放り投げました。
哀れな投げ飛ばされる鼠は知っています。
何者がこの部屋を独占しているのかというと。
___ガサ……ッ
微かな物音に反応したのは双黒です。
「…何。」
「手前か?」
「違うね。あれ、
段ボールの黒いのはなんなん__」
ひぃ、ふぅ、みぃ……黒い虫です。
兎に角デカイ。
化け物級の大きさです。
しかも触覚が蠢いてます。
数えたくない数です。
よくキッチンに出る彼奴です。
太宰君の足元へと其は物凄い速さで一匹向かってきました。
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聖良(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品とても好きです。更新頑張ってください。ずっと応援しています。 (2023年1月15日 11時) (レス) @page47 id: 6b3156758f (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» ゆっくり更新ですが、気長に待ってくださると嬉しいです…!ショタは永遠です。これからも【双黒の育て方】をよろしくお願い致します! (2022年8月15日 21時) (レス) id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - まるさん» お久しぶりです。なかなか更新できる時間が少なく、更新を滞っていました……全部見直してくれるだなんて本当に嬉しいです。更新気長に待って下さい…! (2022年8月15日 21時) (レス) @page45 id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - また更新してほしいです。推しのショタって神ですよね(´∀`*)ウフフ (2022年7月30日 1時) (レス) @page43 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
まる - お久しぶりです!最近はなかなか更新の連絡がないので少し心配でした(-_-;) いま、全部見直してきた所なんですが、やっぱり神ですね。死ぬほど神です。更新永遠に待ってます (2022年7月4日 23時) (レス) @page43 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白氷 | 作成日時:2021年10月23日 17時