六十九話 ページ22
小さい男の子が自分のヒーロー名を呼ぶのを耳に入れた
顔を上げると、白い髪に、月色の瞳をしている、あいつによく似ていた男児が居た。
俺は、涙を袖で拭いて立ち上がると、いつものように子供に"ファンサービス"をした
「ンだよ、人が悲しんでる時に」
立ち上がって男児を見つめると、そいつは口に指を当てながら首を傾げた
「ダイナマイトのそっくりさん？」
「こら！本物でしょう、好きだよね、ダイナマイト」
そいつの母親が軽く注意をするが、確かにいつものコスチュームでは無いからそう考えるのも仕方がないのだろう
「すっごーい！」
男児は目をキラキラと輝かせて、俺を見上げてきた。そんな仕草でさえそっくりに思えてしまう。
「将来は、大爆殺神ダイナマイトみたいに色々な山登るんだ！俺が大きくなったら一緒に登ってくれる？」
無邪気にそう告げたそいつは、無邪気な笑顔を向けた
「ッは、途中でへばったら置いていくからな」
そう言って頭をガシガシと撫でた。子供は嬉しそうにしており、母親に向かって声をかけた
「今度お父さんが登山の上着買ってくれるじゃん！？ダイナマイトの目みたいにかっこいい赤がいい！」
パタパタと足踏みしながら母親にねだる姿はとても子供らしく感じた
「うん、じゃあ帰ってパパにお願いしないと。
それでは失礼しますね、ほらA、行くよ」
母親は軽く俺に会釈をすると、子供は嬉しそうに母親と手を繋いで、公園を出ていった。
俺はその後姿を見つめると、ふと、男児が後ろに振り返った
俺と目を合わせると、かつて見た恋人、天神Aとそっくりな柔らかい笑顔を浮かべて手を振った
その手には、俺と同じ清涼飲料水が握られていた。
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パインアメ(プロフ) - この作品を読み終えた者です。すごく感動しました！こんなに素晴らしい作品をありがとうございます😩🫰🙇♀️もうほんとに、最初から最後までエモかったです🥲 (1月1日 8時) (
レス) id: e9cfe4dc1d (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - くもくもさん» コメントありがとうございます😊🙏すごく褒めて貰えて嬉しいです✨是非最後までご覧下さいね💕︎ (8月30日 23時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
くもくも(プロフ) - めちゃくちや好きです…こんなにも素晴らしい作品を本当にありがとうございます。好みにぶっ刺さりました！本当にありがとうございます。 (8月30日 0時) (レス) id: 702007f6f6 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - スイレンさん» コメントありがとうございます！毎日ご覧頂きありがとうございます！これからも投稿頑張りますね！ (8月18日 18時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン - 遅くなってしまい申し訳ないです。続編ありがとうございます！毎日楽しみに見させていただいてます！ (8月17日 0時) (レス) id: 1465516475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2023年8月14日 23時
