六十二話 ページ15
テレビを見て舌打ちをしていると、他の奴らも悲しみつつも話しかけてくる
「俺、登山のことはよくわかんねーけど、もしかしたら通信…？が故障してるかもしんねーし、まだ下山の予定日じゃねぇんだろ……？
もー少し待ってみようぜ」
「ッチ……」
たしかにその可能性だってかなりある、でも、俺の胸を煮る"心配"という感情が冷静な思考に邪魔をした
いつだってそうだ
神は、天才を手元に置きたがる
下山予定日を過ぎても、アイツの行方は分からないままだった
もしかしたら苦戦しているのかもしれない、そう考えながら数日、そして数週間を過ごす
そして4月上旬、俺はインターンで近畿の方に招集され、怪我を負いつつも生還した
テレビを見て飛び込んできたのは、インフラのぶっ壊れた世界。
日本がヴィラン連合によって混乱しているから、帰国できないのかもしれない
あちらの方も、日本ほどでは無いが大分混乱しているそうだ、タイミングが合わなくて連絡を寄越せないのかもしれない
そんな思考を巡らせながら、ついに最終決戦まで来てしまった
目の前の死柄木という強敵を見た時、ふと、あいつの顔が思い浮かんだ
«逆境こそ、俺は高揚するんだよ»
その言葉の意味がしっかりとわかった気がした。つくづくあいつは狂っているらしい
だからこそ
死を実感した時は、あいつの顔が脳裏を過った
死の1歩手前
走馬灯だろうか、今までの経験が、無理やり見せられている映画のように映像として流れる
そんな中、見たことの無いほど壮大な雪景色の中で、アイツがポツリと呟いた。見覚えのない景色は、幻想的で、非現実的だった
『まだ死ぬなよ、爆豪』
確かにそう聞こえた気がした
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パインアメ(プロフ) - この作品を読み終えた者です。すごく感動しました！こんなに素晴らしい作品をありがとうございます😩🫰🙇♀️もうほんとに、最初から最後までエモかったです🥲 (1月1日 8時) (
レス) id: e9cfe4dc1d (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - くもくもさん» コメントありがとうございます😊🙏すごく褒めて貰えて嬉しいです✨是非最後までご覧下さいね💕︎ (8月30日 23時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
くもくも(プロフ) - めちゃくちや好きです…こんなにも素晴らしい作品を本当にありがとうございます。好みにぶっ刺さりました！本当にありがとうございます。 (8月30日 0時) (レス) id: 702007f6f6 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - スイレンさん» コメントありがとうございます！毎日ご覧頂きありがとうございます！これからも投稿頑張りますね！ (8月18日 18時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン - 遅くなってしまい申し訳ないです。続編ありがとうございます！毎日楽しみに見させていただいてます！ (8月17日 0時) (レス) id: 1465516475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2023年8月14日 23時
