【文スト×東京喰種】人間になりたかった (ページ43)

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伍拾弐ページ43

ドンっと身体にエリスちゃんが飛びつくように抱きついてきた

「もうA！遊びに来てって言ってるのに全然来てくれないじゃない！」

『はは…ごめんね？仕事が忙しくて』

エリスちゃんの頭を撫でていると敦が不思議そうな顔をした

「え、Aさんお知り合いですか？」

『まあ、うん…一寸ね』

勧誘されてる上に食事の世話になってる…なんて言いづらいわ…

しかもこの人ポートマフィアの首領だしね

そこまで考えていると私はあることに気付いた

後ろを見ると鏡花ちゃんの顔が青くなっていた

『っ…敦、先に帰ってて？私この人達に用あるから…』

忘れていた、この子はポートマフィアを抜け出してきたんだ

首領の顔を知らない訳が無い

私はすぐにその場を離れようと敦の静止を振り切って森さんの背中を押した

「おやおや、随分積極的だねぇAちゃん」

『分かってるくせに…』ﾎﾞｿｯ

「Aこれから遊びに来てくれるの？」

『ごめんね、まだ仕事が残ってるんだ』

私がそう言うとエリスちゃんはしょんっとした

罪悪感がすごい

「仕事など良いじゃないか〜、エリスちゃんも来てほしがっているし」

エリスちゃん一番かこのロリコン

『はぁ…夜になると思いますけど…それでも良ければ』

「全然いいわ！待ってる！」

「食事も用意しておこう」

『ありがとうございます。ではまた後ほど』

やっと帰れる…

私は2人と別れた後、チラッと後ろを見ると路地裏に入っていくのが見えた

あっちから血の匂いがぷんぷんする…マフィアこわ…

＿同日、夜＿

『あ、中也さんこんばんはー』

首領室へ向かう途中任務終わりの中也さんと遭遇

「あ？なんだお前。来るなら言えよ…迎えに行ったのに」

『えー、大丈夫ですよ。私強いですし』

中也さんと車はまだ少し気まづいし

「馬鹿か。幾ら強くたって手前は女だろ」

『え…………そう、ですね…』

唐突な女扱いに少々戸惑う

この人なんかこの前から変だな…いやこれが素か？

優しくて紳士的で…幹部って事は仕事もできる

『貴方なんでマフィアやってんですか…』

「手前んとこの包帯の付属品の所為だわ」

そう言った中也さんの顔はなんだか恐ろしく笑顔だったので深くは聞かないでおこう

食事が終わった後、エリスちゃんと部屋で遊ぶ

念の為という事で中也さんの見張り付き

目の前にはクレヨンで絵を描いているエリスちゃんがいる

『今日は仕事終わりだったんですよね？仕事増やしてごめんなさい』

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