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拾八 ページ19

No side

「君が任務を失敗するだなんて珍しいねぇ」

芥川龍之介は、首領である男を目の前に今日の出来事を報告していた

「そこでですが…興味深い異能を持つ人物と遭遇しました」

「ほう…名前は?」

「AAというものです」

クレヨンで絵を描く少女がその名前に反応した

「A?Aとは今日遊んだわ!」

「!、ふむ…芥川君、詳しく教えてくれるかな」

芥川は、Aの異常な身体能力、再生能力。そして目の色の変化を伝えた

「…とは言っても、芥川君が勝ったのであろう?」

「……癪ですが、奴は手加減していた様に感じ取れます。それに…まだなにか隠しているような…」

ポートマフィア首領…森鴎外はデスクのPCに彼女の名前を入力した

「……ほう、これは興味深い。中也君を呼び給え」

森鴎外は部下の一人に命令した

数分後、扉が開く

「中原です。お呼びでしょうか」

「二人に追加の任務を頼みたい。AAの情報収集、そしてポートマフィアへの勧誘だ」

「A?……!…あの時の女か」

中原中也は夕方出会った少女のことをまだ覚えていた

「お言葉ですが…あの娘はあの武装探偵社の一員。そのような者を何故…」

「調べたところ、彼女には戸籍も過去もない」

「「!?」」

「それに加えて特殊な異能力…実に興味深い」

「…エリス嬢、あの女から貰った紙を首領へ」

「あの女じゃなくてA!紙ってこれのこと?」

エリスが森鴎外へ手渡したのはA直筆の携帯番号と住所

「流石エリスちゃんだ…大きな収穫だよ」

「Aのこと傷付けたら私、許さないわよ!」

「わかったよォ、エリスちゃん。

……聞いた通りだよ。手柔らかにポートマフィアへ勧誘しなさい」

「「御意」」









『……なんか寒気するような…』

「え?心中してくれるって?」

『一言も言ってませんね』

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作者名:やきなす | 作成日時:2020年11月10日 11時

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