熱砂の策謀家 ページ29
Aside
鏡の間
「っあぁ〜!ホリデーだ...!」
「でも僕たち実家に帰らないじゃん」
「まあそうだけどね」
「あー!A先輩、マフユ先輩!」
「ユウくん、お久しぶりね」
「お二人は、実家に帰らないのですか?」
「あぁ、我が家は母様と父様が忙しいからさ。
帰る意味ないしね」
「そうなんですね」
「ユウくんとグリムも残るんでしょ?」
「はい!」
「ホリデーの間、スカラビアがいるそうよ。
ご飯も美味しいし、私たちも今年はそこで居候する気なのだけど」
「今年はって、どういうことなんだゾ?」
「去年はオクタヴィネルにいたんだ!」
「へぇ、そうなんですね」
「...A」
「リドル、アドバイスした通りよ。リラックスして、気持ちを落ち着かせて。」
「大丈夫、否定されても、僕らはリドルを否定したりしない」
「ありがとう、A、マフユ」
ここがスカラビアか。
来たことはなかったのだけど、予想通り広い。
「あ、暑いね。僕らの寮服はしんどいかも...」
「蒸し暑いね。薄手の服でも今度デザインしましょう」
「ん〜♡美味しい!」
「ジャミル、ご馳走をありがとうね」
「いいんだ。まだまだあるから食べていいぞ」
「このまま食べてたら僕太っちゃうよ〜!」
「マフユは細いでしょ」
(((いやどっちも細いわ)))
「よう!そこのおふたりさんにAにマフユ!
出迎えのパレードもなくて悪い!」
「カリム!久しぶり!」
「マフユ、部活ぶりだな!」
「俺はスカラビアの寮長、カリム·アルアジームだ!
そこの二人ははじめまして、だよな?」
「あら、もうこんな時間、そろそろ寮に戻る?」
「うぅん、僕はまだここにいたい、けど...」
「なら、一日だけお世話になろうかな。ごめんね」
「別に構わない!むしろ二人がいてくれるなら楽しさも増えるな!」
待って、カリムの目の色が違う。
目に輝きがない。
...はっ!?
毎日九時間の修行...
うわ、グリムとユウくんまで...
「勿論、Aとマフユもだ!」
えぇ、なんでわたしらまで...
その後、防衛魔法の特訓をした。
言うて寮生レベルだから、私らは余裕だった。
「グリム、それ本気?」
「あったりめーだ!さすがにこんなところにはいられねえゾ!」
「私は賛成ね。でも作戦をたててからの方が良さそうよ」
「いいや、このまま行く!」
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リリー(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2020年7月5日 20時) (レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - このコラボ・・・最高ですね!更新楽しみに待ってます! (2020年7月5日 18時) (レス) id: d210cdda02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリー | 作成日時:2020年5月20日 7時