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千冬
「東卍を頼むぞ、相棒」

そして、千冬はぼそっと、言った…

千冬
「A、どうか…、幸せに…」

ドンッ、という銃声

椅子ごと倒れ込み、動かない千冬

A
「…ち、ふゆ…
 千冬ーー!!」

Aちゃんの悲鳴が響いた

千冬に駆け寄り、泣き崩れている…

これは、悪い夢だ

千冬がこんな簡単に…

そして、稀咲の銃口は俺に向けられた

稀咲
「場地A、やはり千冬と通じてたか…
 だが、それはマイキーへの裏切りだ
 こいつを始末したあと…ーー」

A
「稀咲…
 もっと早く、こうするべきだった…」

そう言うと、Aちゃんは稀咲に銃口を向けた

隠し持っていたのか…

稀咲
「お前に俺は撃てない
 お前がその引き金を引く前に、こいつらがお前の腕を撃ち抜くだけだ」

こいつら、とは稀咲の側近のことか

すでにAちゃんに銃口が向けられている

A
「そう…
 でも、これならどう?」

稀咲に向けていた銃口を、自身のこめかみに突きつけた

すると、とたんに稀咲の顔色が変わった

稀咲
「…何をする気だ…」

A
「お前が花垣くんを撃った時、私はこの引き金を引く
 そしたら、お前の言う記憶媒体はもう口なし…
 全ての記憶も記録も、私が墓場まで持っていく
 千冬を死なせたこと、一生後悔しろ!」

やめろ、Aちゃん…

もう、誰かが死ぬのは嫌だ…

極限の状況だった

そんな時、ガチャンっと部屋の全ての明かりが消えた

何が起きたかわからず、慌てる声だけが響く

??
「A、バカなことすんな
 行くぞっ
 タケミチ、担ぐぞ、声出すな」

武道
「…へ…?」

誰だ…?

声が聞こえたあとすぐ、俺は意識を失った







目が覚めたとき、目の前には一虎くんの姿があった

一虎くんに何度も殴られた

テメェは何をしてたんだ、と…

千冬を助けたかった、と…

そこで、少し話をしていた時、思い出した

武道
「…そぅだ、Aちゃん…
 一虎くん、Aちゃんは…!?」

彼女の名前に、一虎くんはぴくっと反応した

着いてこいと言われ、黒塗りの車に案内された

その後部座席に、Aちゃんは横になって眠っていた

武道
「Aちゃん、無事だったんだ…
 よかった…」

一虎
「…手がつけられねぇくらい、パニック起こしてた
 さっき、ようやく少し落ち着いたばかりだ…」

そう言ってAちゃんに向ける眼差しは、すごく優しかった

42→←あの未来 〜タケミチの記憶〜



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設定タグ:東京リベンジャーズ , 松野千冬 , 羽宮一虎   
作品ジャンル:恋愛
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神奈月(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。お話は佳境ですが、みなさんに楽しんでもらえるようにがんばります。 (2022年11月27日 7時) (レス) id: d80d51a44f (このIDを非表示/違反報告)
あい - いつも更新を楽しみにしています。千冬と一虎、これからヒロインとどんな結末が待ってるのかとても楽しみです (2022年11月26日 16時) (レス) @page39 id: c280eab537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神奈月 | 作成日時:2022年11月1日 13時

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