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まさか、マンションが隣とは思わなかった
偶然が重なりすぎている気がするが…
Aは今日はありがとう、と言ってマンションへ向かっていく
千冬
「ぁ、あのさっ…！
来週、またあのBARで、待っててもいいか…？」
A
「…行けるかわからない、って言ったら、どうする…？」
千冬
「いいよ、適当に待ってる」
わかった、と言ったA表情は優しかった
一虎
「…千冬、最近なんかいいことでもあった？
毎日朝からニヤニヤして、顔、溶けてる」
千冬
「と、溶けてねぇよ…！」
あれから、Aとの約束の日を楽しみにしている自分がいた
どうやらそれが一虎くんにバレていたらしい
今なら、少し聞けるだろうか…
千冬
「…一虎くん、この前、店に来た女を追いかけて帰った時あったっすよね？
その人って、やっぱ知り合いだったんすか…？」
ピタッと一虎くんの動きが一瞬止まるのがわかった
でも次の瞬間には何事もなかったかのように振る舞う一虎くん
一虎
「ぁー…
お前には言いにくかったんだけどさ…
あいつ、小学校上がる前から知ってる幼馴染でさ
…場地の従兄妹なんだよ」
知ってる
俺が知りたいのは、そこじゃない…
一虎
「マイキーの兄貴のことがあって、少し疎遠になって…
場地のことがあったあとはもう全く…
で、この前あいつが偶然ここに来た、ってだけ」
商品棚を整理しながら、とくに手を止めることもしない
普段の一虎んを知ってるから、なんだか、らしくないような気がして…
千冬
「んなこと言って、実は元カノでしたー、なんてオチないっすか？」
少しだけ茶化しながら、内心ドキドキしながら聞くと急に黙ってしまった
ぇ、マジで…？
マジで元カノってパターン？
まぁ、そうでもなければ、あんな風に追いかけたりしねぇよな…
一虎
「…そんなんじゃねぇよ
ホントにただの幼馴染
ただ、あいつには幸せになってもらいてぇってだけ」
苦笑いした表情で、わかっちまった
一虎くんはAのこと、好きなんだ、って
場地さんのことで疎遠になっちまったけど、それでも忘れられなて
あの日、あの時を逃したらもう会えないと思ったから慌てて追いかけたんだ
片手で数えるくらいしかAと会ってない俺は、きっと、足元にも及ばない
たった数回しか会っていないAにこんなに惹かれるなんて、俺はどうかしちまったのか…
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
