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数十分ほど車に揺られ、着いたのは数ヶ月ぶりの実家。親とは連絡はとっていたものの実は会うのは久しぶりだったりする。



「いきなりごめんね母さん。」


「いいのよ!ほら、はやくAちゃん寝かしてあげて…ってもう寝てるのね。布団とかはもう準備出来てるから。司の部屋でいいわよね?」


「ああうん。助かるよ」



さすが父さんと違って母さんはしっかり者で用意周到である。

未だに少し拗ねてる父さんを置いてさっさとAを抱きながら自分の部屋に向かった。



「これでよし…っと。」


『ん…っ』


「あ、A起きた?」


『司…?』


「うん。体調はどう?寒くない?」


『大、丈夫……司、いくの…?』


「そうだね、もう少ししたらたるとが迎えにきてくれるから。」



そう言うと、寂しいと言わんばかりに着ている服の袖をぎゅっと握ってきた。

やることがいちいち可愛くてほんとずるいと思う。

このままここにずっといたいのは山々なんだけど、
今日はほんとに行かなくてはいけない大事な仕事がある為、心を鬼にしてAの手を服からそっと離した。



「ごめんね、夕方には迎えに来れると思うからちゃんといい子で待ってるんだよ?」


『……ん』


「もし何かあったら母さんに連絡してもらうようにするから、辛くなったらちゃんと言うこと。わかった?」


『…うん』



今にも涙がこぼれそうなAに苦笑いをしながら頭を撫でると嬉しそうに顔を綻ばせた。

よし、速攻で用を済ませてAを迎えに来よう。

勝手に心の中でAの笑顔に誓い、母さんにAを任せて家を出た。



「ごめんたると。実家まで来てもらっちゃって」


「いいってことよ。それよりA大丈夫か?」


「んーとりあえずは。ひどくなるようだったら病院連れてくけどすごい嫌がるからなぁ…」


「あーA病院嫌いだもんなーま、今日は速攻で仕事終わらせなきゃな?」


「さすが、よくわかってるよたると!!頑張ろうね!!」


「いや、自分の仕事は自分でやれよ。俺手伝わないからな。」


「…ちっ」


「愛のこもった投げキッスをありがとう司くん。」



やばい、ぶん殴りたい。





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お久しぶりです…。
更新遅くてほんとすいません!!!
頑張ります!!!(無理)
リクエストも随時受付中です!!

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猫狐(プロフ) - 光芒さん» ご指摘ありがとうございます。外し忘れていたようです。すいません。 (2016年12月29日 11時) (レス) id: c91017cc56 (このIDを非表示/違反報告)
光芒(プロフ) - あの,この作品は2次創作ですよね?でしたらオリジナルフラグははずさないといけないのではないでしょうか?違ったら御免なさい。コメント失礼しました。 (2016年12月29日 5時) (レス) id: 86ba02c6f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫狐 | 作成日時:2016年12月26日 2時

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