歳上だけど、妹のような【黄】

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「お待たせしました〜。」


聞きなれないような甘ったるい声。


「おっ、女性陣登場〜！」

「よろしくお願いします〜。」

「素敵なお店！」


無駄にテンションの高いみんなに合わせられずに頭だけとりあえず下げておく。
こういうところにくる女の子って、勝手に似た感じの服装、髪型で見分けがつかないと思っていたが、そんなこともないようだ。
綺麗め、可愛い感じ、大人っぽい。
名前が覚えられなくてもとりあえず話は合わせられそうだな、とめっぽう見当違いな安心を抱えながら、最後の一人。
それぞれ別な印象を抱く中、一際目を惹いた。
ロングの白のニットワンピにマフラーに埋もれるような小さな顔。
ちっちゃくてかわいい。
あぁ、自分ってこういうタイプが好きなのかもしれないと無駄に冷静に考えていた。
高鳴るわけでもなく、雑誌やテレビを見て、この女優さん、モデルさんかわいいっていうような、そんな感覚。
その隣にいた大人っぽい顔立ちの女性に隠れるようにひっついて頭を下げていた。
あげた顔は笑うわけでもなく、不機嫌そうともとれるほどの無表情。
目を惹いたのはむしろ、こういう場なのに隠しきれていないほんの少しの嫌そうな顔だったのかもしれない。

僕と一緒の数合わせかな。

そう思いながらソファに座る彼女たちの動きを目で追う。
ちらりと目があったその子はすぐさま俯くようにして視線を切られた。

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