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二人はカラオケに向かう途中の道で意気投合でもしたのだろうか。
他の人たちが歌っている中で、二人で楽しそうに笑い合っている。
心なしか、距離も近い。
カラオケだから声が聞こえにくいせいだろうか。
近づく顔は見ているだけでチクリと心が痛むのに目が離せなかった。
耳を通り抜けていく巷で流行りの恋愛ソング。
それが良いBGMとなって僕の感情を増幅させていた。
歌いもせず、盛り上げもせず、ぼーっと二人を眺め続ける。
話しすぎて喉が乾くのだろうか。
歌ってもないのに早々と空になったコップを持って部屋を出ていくAさん。
あと少しになったコーラは簡単に飲み干して追いかけれるのに、できなかった。
2分ほどで戻ってきたAさんは、なぜか僕の横に腰を下ろした。
「え？」
驚きで思わず漏れた声。
カラオケの騒音の中でも聞こえたようで、烏龍茶片手に僕の方に振り向いた。
「ダメだった？」
「…いや…全然。」
「テレビの前通ると邪魔になるかなって。」
歌っている子への気遣いだろう。
先ほどまで彼女の座っていた席まで行くにはテレビの前を通り過ぎる必要がある。
なーんだ。
ほんの少しの期待をしていたせいで苦味を残す。
ほら、期待したら傷つくだけなのに。
それでも、曲が終わっても僕の隣から動かないAさんに、もう既に心は揺らぎ始めていた。
僕と彼女がメインキャストの物語。
僕が幸せにしちゃダメですか？
妄想だけでも期待していいかな、なんて、誰にもらえるわけでもない許可を請うた。
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唯凛(プロフ) - 蝉-ｾﾐ-さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！また見にきてくださるととっても嬉しいです(^^) (2021年12月5日 19時) (
レス) id: 365f6982f1 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - みなさん» ありがとうございます〜！！ついに(?)新作出せました〜！宣言してからだいぶ経ちましたね…(汗) 相変わらずのんびり幸せの詰まったお話にしたいな〜と思いつつ、起承転結つけられるよう頑張ります！ (2021年12月5日 19時) (レス) id: 365f6982f1 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-ｾﾐ-(プロフ) - 好きです。(唐突)面白い上に文章が素晴らしくて尊敬します(´；ω；`)次の更新がとても楽しみです。失礼します。 (2021年12月4日 23時) (レス) @page13 id: 19d8717651 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 新作おめでとうございます！そしてありがとうございます！笑 これからどんな展開になるのか…楽しみです！！ (2021年12月4日 18時) (レス) @page13 id: 73aaf1c921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯凛
| 作成日時：2021年12月4日 16時
