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り「で、なーくん。さっき俺らを召集した理由って言ったけど、Aちゃんがどうした?」
な「いやー、ね。俺たちもさ、夏に向けて忙しくなるわけよ。……当分の間、Aちゃんの社会経験も兼ねて、インターン的な?アルバイト的な?STPRのお仕事を手伝ってもらうことになりましたー!!」
なーくんの拍手が会社に鳴り響く。
お構いなしにころちゃんに抱きついてた。
り「えぇー!?!?!?!?」
ジ「マジで!?」
る「えっ!?」
こ「……はぁ!?!?!?」
ころちゃんの大きい声が、さらに近かったせいで耳にキーンと響いた。
びっくりしたせいと、きっとさっきまでの安堵も相まって勝手に涙がポロポロと溢れてくる。
こ「あぁ〜…ごめんごめん。マジでごめん。」
口では謝ってるけど、ただのプチパニックなことを理解してるころちゃんは、元凶に縋っているこの状況に何も疑問に思ってないのだろう。
顔を上げさせられて、ほんの少し、大きく感じるその指で、溢れてくる涙を拭ってくれた。
それだけでホッとするんだ。
さ「そろそろ返せ。」
安心しきって甘えていたら、グイッと後ろに体を引かれた。
ぎゅっと閉じ込められるように抱きしめられる。
びっくりして目をぱちぱちとしながら上を向けば、溜まっていた涙が頬を伝うのがわかった。
それが落ち切る前に、大きな掌が頬を滑る。
さとみくん、仲直りできたよ。
笑って見せたら、さとみくんも笑ってくれた。
り「さっきのころA甘ったるすぎって思ったけどさ…。」
る「やっぱこっちの方が甘ったるいです…。」
な「さとみくん、Aちゃんに手伝ってもらうけどあくまでAちゃんも仕事だからね??」
さ「はーい。」
って言いながら、さとみくんはぎゅっとしたまま離してはくれない。
Aも離れたくないからそのまま。
でも、なーくんの言うように、お仕事だ。
さとみくんにも、勿論ころちゃんにも、お仕事中は甘えてはいけない。
気を引き締めなきゃ。
そう思った瞬間、ちゅっと軽いリップ音と、頬に温かい感触。
さ「そんな寂しいこと考えないでよ。」
見透かされているようだった。
…てかみんなが見てるのにまた!!
頬を抑えると同時にさとみくんから距離を取ったが、さとみくんは嬉しそうにただただ笑っているだけだった。
な「大丈夫かな…俺判断誤ったか?」
ジ「間違ったとも言えへんし、間違ってないとも言えへんわ。」
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唯凛(プロフ) - まきさん» コメントありがとうございます!只今異議申し立て中です…。まだ成長の段階ですが、どこかで進化と言える頑張りを夢主ちゃんが出来たらなぁ、と思ってます!見守ってくださると嬉しいです。リクエストありがとうございます!プリクラ!?今どきのプリ勉強してきます🥰 (2023年2月6日 10時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!Twitter凍結大丈夫ですか…?早く溶けるといいですね🥲 夢主の頑張ってる姿を親のような目で見てしまいます…(笑) リクですか…めんばーやお友達とかとプリ撮りに行った…みたいなの見てみたいです…! (2023年2月4日 23時) (レス) @page37 id: e61b279a74 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて光栄です(՞ ܸ. .ܸ՞)︎♡ 楽しんで頂けるストーリーが作れるよう、また少しでも癒しになれたら幸いです! (2023年1月11日 16時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます!!長いのに一気読みありがとうございます。めっちゃくちゃ嬉しいです!!無駄に長くなっていますが、飽きられないよう更新頑張っていきます(^ ^) (2023年1月11日 16時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
milk - とても大好きで読み終わった今でも一気読みしてます...!帰ってきたら毎日読んでます☆! (2023年1月6日 16時) (レス) @page31 id: aba723ccaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯凛 | 作成日時:2022年5月8日 16時